2008-06-23

僕が9歳だったころ

2004年に製作された、韓国映画です。
原作は韓国の大ベストセラー、
「9歳の人生」だそうです。
舞台は1970年代の韓国田舎町。
貧乏エリアに暮らす少年ヨミンと、
ソウルから転校してきた都会的美少女ウリムとの
ラブストーリーです。
原作では。
29歳になったヨミンの視点(回想形式)で、
書かれているそうですが。
映画版はすべて、
現在進行形(9歳の視点)のみで描かれています。
子役たちは全員、
オーディションで選ばれたらしいです。
おそらく順撮りされただろう、
その芝居は。
映画が進むにつれて、
どんどんうまく(自然に)なってゆきます。
特に美少女ウリムの恋敵役をやっている、
ナ・アヒョンちゃん。
この子は天才女優です。
まあそんなこんなで、クライマックス。
転校ものですから、
結局美少女ウリムは再びソウルへ帰ることになります。
お別れの直前、
少年ヨミンは告ってほっぺにチュウします。
誰もが経験したことのある甘酸っぱい恋の感覚を、
見事に再現しています。

イワモケ

2008-05-09

バリー・リンドン

1975年に公開された。
スタンリー・キューブリックによる、
コスプレものです。
上映時間185分の超大作です。
原作は、
ウィリアム・メイクピース・サッカレーの同名小説(1844年)で。
18世紀半ば。
アイルランドの農家に生まれた、
レドモンド・バリーの半生を描いております。
有名なロウソク光だけのライティング、
気が狂っています。
ワンショット、
ワンショットが、
絵画のように美しい。
奇跡的な映画であります。

イワモケ

2008-05-02

やくざ絶唱

「兵隊やくざ」から5年。
増村保造と勝新太郎が、再びタッグを組んだ1本です。
「千羽鶴」ではなく、これを書けと。
sasakittyさんからDVDを頂きました。
妹役の大谷直子さん、
かなり保造色に染められておりますが。
勝新太郎は、勝新太郎のままです。
溝口健二もそうですが、
芝居が完成している男優さんには、
何も注文しないんですね。
お話は相変わらずのくるくるぱあで、
殺ったり、
殺られたりです。

イワモケ
[追筆]
写真は大映時代の平泉成さんです、
この頃は平泉征さんでした。
裸になられると筋肉隆々だったりして、
驚きます。

2008-04-28

安部公房

高校生時代、
もっぱらこの方の本を読んでいました。
1973年に発足された演劇集団、安部公房スタジオ。
この公演が名古屋でありまして。
わたし、駆けつけました。
高校3年生だったように記憶しております。

発足当時の安部公房スタジオのメンバーは、
新克利、井川比佐志、伊東辰夫、伊藤裕平、大西加代子、粂文子、
佐藤正文、田中邦衛、仲代達矢、丸山善司、宮沢譲治、山口果林の
12名だったそうです。

しかし。
わたしが観た時は既に、
ほとんどのメンバーが脱退していて。
発足時のメンバーは、山口果林さんのみでした。
上演された演目は芝居ではなく、
前衛的なダンスパフォーマンスでした。
出演者全員が布の中で踊り続けるというもので、
どの方が山口果林さんなのかも判明できませんでした。

上演後。
安部公房先生自身が舞台に現れて、挨拶をされました。
あの眼鏡と、あの消しゴム頭です。
憧れの先生を実際に見て、感激しまくりです。
この安部公房スタジオ。
日本では思うような評価が得られず、
(海外評価と国内評価のギャップ)。
1980年代に活動を休止したそうです。

1993年。
安部公房先生が亡くなられてからというもの、
安部公房先生の評価が不当に低い気がしてなりません。
安部公房という作家。
わかり易いか、わかり辛いか。
と言われれば、やっぱりわかり辛い。

読むのが辛いのなら、
勅使河原宏監督が映画化した。
「おとし穴」「砂の女」「他人の顔」「燃え尽きた地図」
なんかを観て頂きたいものです。

イワモケ

2008-04-21

マッチ工場の少女

1990年製のフィンランド映画です。
監督はフィンランドの巨匠、アキ・カウリスマキです。
とはいうものの。
わたしはアキ・カウリスマキ以外のフィンランド映画、
観たことがありません。
マッチ工場で働く少々不細工な女がその、
ダンスホールでナンパされた男と肉体関係を結び。
妊娠、堕胎。
男を毒殺。

2002年にカンヌでグランプリを獲った、
「過去のない男」もそうですが。
淡々とすっとぼけているのが、
アキ・カウリスマキ映画なんですね。
噛めば噛むほど味が出る、
するめ映画です。

イワモケ

[追筆]
この映画の主演、カティ・オウティネン。
2002年のカンヌで、主演女優賞受賞しています。