2011-12-01

石堂先生

横浜にあった映画の専門学校に通っていた2年目、
私は演出ゼミではなくシナリオゼミへと進みました。
しかし、シナリオゼミに講義にやって来る先生方はポンコツばかりで。
ほとんど、興味のある講義が無くて。
毎日、横浜とは逆方向の東京方面へ映画を観に行ったものですが。
唯一、例外的に全講義に出席したのが。
本日、お亡くなりになられたと発表があった石堂淑朗先生の講義でした。
高校生時代、「太陽の墓場」や「無常」なんぞを観て感化されていたので。
もう、目をギンギンに輝かせて講義を聞いたものです。
講義で何を話されたか、今ではさっぱり覚えがありませんが。
安部公房、この方の悪口をずっと話されていた様に記憶しております。
東大文学部ドイツ文学科卒の石堂先生、
卒論のテーマは「カフカ」だったそうで。
詳しいが故に、
安部公房はカフカのパクりで許せないというのが持論でした。
あれから30年余り、
すっかり石堂先生のことなんぞ忘れて生活しておりましたが。
今日その訃報を聞き、
改めて石堂先生が広島出身だったと知って驚きました。
当時から知らなかったのか、忘れていたのか。
「石堂先生、広島県人だったのかあ」と、ひとりつぶやいてしまいました。
ただの偶然か、運命なのか。
縁もゆかりもない広島を、
毎年少なくとも2度は訪れるという生活も早15年。
何を隠そう、石堂先生。
私が初めて会った広島県人だった、という事実に愕然としたのでした。
その後、神足裕司さんと出会い。
広島サンモールという、妙なクライアントと出会い。
数々の広島県人と会ってまいりましたが、
その発端が石堂先生だったというのは。
本当に、感慨深いです。
石堂先生、ご冥福を祈ります。
映画「無常」は、サイコーであります。
イワモケ

2011-05-21

武蔵五日市駅~日の出山~日向和田駅

JR拝島駅で、青梅線から五日市線に乗り換えまして、
武蔵五日市駅行きに乗り込みましたら、軽装の大学生風男女がわんさかです。
登山靴を履いているのはわたしだけで、なんだか場違いな雰囲気ですね。
青梅線は山登り、五日市線は川遊び。そんな棲み分けなんでしょうか。
10数年以上振りの武蔵五日市駅ですが、すっかり立派な駅に変身しちゃてます。
川遊びの人たちは南側の秋川、わたしは北側の金比羅尾根から、
日の出山(902㍍)を目指しますから、若人とはココでお別れです。

檜原街道を西に進みまして、
東町という交差点を渡って右に折れて、
五日市小学校と五日市中学校の間を抜けてしばらく歩きますと、
市倉商店さんの脇に道標がありますから、それに従って、
右に曲がってしばらく進めば、
金比羅山(468㍍)に向かう登山道に入ります。
先日、登山雑誌を立ち読みしておりましたら、
運動前のストレッチは無意味で、
ひと汗かいて血流が良くなったところで、
ストレッチというのが新常識だそうです。
今日はその新常識とやらを試してみます。
ひと汗かいたところで、琴平神社のある金比羅公園に立ち寄りまして、
膝中心でゆっくりストレッチしてみました。
わたしは左膝に爆弾を抱えて悩んでおりますから、
これで改善してくれれば助かります。
金比羅公園から金比羅尾根に戻って、
尾根道を歩き続けますと、なんとも涼しい風が通り抜けます。
今日は30℃に迫ろうかという、
とんでもない夏日ですから、この涼風は最高です。
あんまり気持ちいいから、
にやにやしながら尾根を歩き続けます。
大して登らずに、
涼風の尾根道を堪能出来る金比羅尾根は最高です。
これはきっと、真夏でも涼しいに違いない。
真夏にもう1度歩いて、本当に涼しいか確認しよっと。
登山客もほとんど見かけず、
時々すれ違うトレイルランニングな人たちが少々でしたが。
白岩ノ滝の分岐、つるつる温泉の分岐などを越えますと、
さすがに混み合って参りました。
さて、日の出山へ向かう最後の階段登りです。
三室山側からの登りよりも、更には御岳側からの登りよりもラクな気がします。
山頂から下りて来る若い団体さんを待って、最後の石段を登り切りますと、
出発から2時間弱で毎度お馴染みの日の出山到着です。
この山頂の御来光がとても綺麗らしく、2012年の正月はひとつ、
夜中に登ってみようかと考えておりますが。
今日歩いた金比羅尾根の方が、夜歩きに向いているかも知れませんね。
やってみたいような、やりたくないような。
頭にライト付けて登るのって、どうなんでしょう。
御来光の為ですから、お正月だけ頑張ろうかな。

山頂でひとり、自炊のインスタントラーメンを食べているお兄さんの横で、
汗だくTシャツを着替えて、タオルと頭の手拭いもとっ替えて、
ゆっくり水分補給をして、さあ下山です。
今日は三室山(646㍍)を抜けて、JR青梅線の日向和田駅から帰ることにします。
時間差ストレッチ効果でしょうか、膝の状態がとても良いので、
急勾配を久しぶりにの忍者下りです。
もうトントコ飛び跳ねて、トレイルランニングな人みたい。
これが出来ると下りは本当にラクですな。
あっという間に急勾配を片づけて、楽しい尾根歩きです。
ここの尾根は何度も歩いておりますが、
金比羅尾根に較べると風がなんだか生あったかい。
青梅はあきる野に較べて、割合高い山に囲まれているからでしょうかねえ?
金比羅尾根は最高だったなあと感慨に浸りながら、
日向和田駅から電車に乗って帰りました。

イワモケ

大晦日 夜中に登ろ 日の出山

武蔵五日市駅→金比羅山(468㍍)→金比羅尾根→タルクボ峰→日の出山(902㍍)→三室山(646㍍)→日向和田駅

2011-05-15

大塚山~ロックガーデン~大岳山

三頭山(1531㍍)、先日登った御前山(1405㍍)。
そして今回登ろうと思います、大岳山(1266㍍)。
これを奥多摩三山と呼ぶそうです。

JR青梅線の古里駅で下車致しまして、
多摩川を渡って吉野街道を進みますと。
右手に丹三郎という有名なお蕎麦屋さんが見えて来ます。
200年程前に建てられた茅葺民家で戴く蕎麦ってんで。
今日も超混みの御様子です。
今度平日にでも1度、立ち寄りたいと思います。
ちなみに蕎麦は天せいろのみで、1200円だそうです。
その先にある道標に従いまして、
吉野街道を外れて坂を上がりますと。
御岳山登山口と書かれた看板が現れます。
ここから大塚山の登山道に入ります。
足元も悪くなく、整備されている登山道なのですが。
どうも人気がないようで、登山者は疎らです。
1時間と30分程で大塚山頂(920㍍)に到着しました。
山頂では初老の御夫婦が仲良く昼食中ですが、
まだまだ先が長いので御免なすって。
御岳のビジターセンター横を抜けまして、
御岳神社へと続く急坂を登ります。
今日は滝を見て歩こうと思いますので、
まずは七代の滝を目指してみました。
滝へと続く一方通行の鉄製階段は大渋滞です。
消えた山ガールさん達が、わんさかいました。
下まで下りて滝を鑑賞しましたが、うーんイマイチ。
延々と下りて来た階段を引き返します。
天狗岩で遊んでいる子供達を横目に、更に先へ進みますと。
山ガールを筆頭に、小さな御子さんを連れた家族とか、
小型犬を小脇に抱えたキャバ嬢とか。
ロックガーデンは凄いことになっております。
早足でもって綾広の滝を抜けますと、
大岳山方面と天狗の腰掛け杉方面との分岐に出ました。
ここで皆さんとは御別れを致しまして、わたしは大岳山を目指します。
芥場峠を越えまして更に進みますと、岩場の連続です。
ロッククライミング状態で這うように急坂を登り続けまして、
ようやく大岳山頂(1266㍍)に到着致しました。
2組の先客がベンチを占拠しておりましたから、
岩の上にリュックを置いて着替えを済ませて、さあ下山です。
今日は海沢探勝路という、
とってもマイナーなコースで下山する予定です。
しばらく下れば、鋸山と海沢探勝路との分岐がある筈。
そう思いながら下りましたが、
海沢探勝路という道標が出て来ない。
おかしいなと地図を広げておりましたら、
20代の息子を連れた親切なおばちゃんが、
声を掛けてくれました。
「白丸へ下りたいのですが」と私。
ちょうどそのおばちゃん達も白丸から登って来たそうです。
道標が非常に分かり難いが、
ここと大岳山の中間に分岐があるそうです。
どうやら道標を見落としてしまった様なので、
お礼を言って下って来た道を引き返す事にします。
15分程戻りますと、確かに道標はありましたが。
海沢探勝路とは書いてない。
道標の下に黄色いビニールテープが貼ってあると、
おばちゃんに教えてもらいましたから。
確かにコレだってんで、自信を持って曲がる事が出来ました。
もしあのおばちゃんに出会ってなかったら、
海沢探勝路から下山するのを諦めていたでしょうね。
細い山道をしばらく下りますと、
海沢園地という道標がやっと出て来ました。
図書館で借りたガイドブックに、
このコースが素敵と書いてありましたから。
試そうと思ったのですが、この登山道。
今はすっかり廃れてしまったのか、
道が時々消失していたりします。
最初は沢などなかったのですが、
途中から小さな湧き水が現れ、
それが段々大きな沢に変わってゆきます。
下まで行くと大滝、ネジレの滝、三ツ釜の滝になるワケですから。
ほんと水って不思議です。
大滝は圧巻でした。
アメリカ人なら全裸で滝壺に飛び込んで、泳ぐんだろうなあ。
どうも滝って呪われたイメージがあるから、
日本人は絶対泳がないよなあ。
滝で写真撮ると無数の顔が写ってたりするし。
でもアメリカ人は全裸だもんなあ、
滝が呪われているのって、気のせいかも知れないなあ。
などと、滝と呪いについて考えておりましたら。
無事、海沢園地に到着致しました。
あとは海沢川沿いの舗装道路を1時間程、
テクテク歩いて白丸駅へ向かいます。
川というよりは谷に近い海沢川を眺めながら、楽しく帰りました。
2本持って来たペットボトルは、空になっておりましたから。
ペットボトルに滝の水を入れて飲もうかとも思いましたが、
やっぱりどうもってんで、止めました。
石原都知事は自動販売機など電気のムダと仰有るが、
コンビニひとつない奥多摩町には、自動販売機が必要です。
駅の近くでやっと自動販売機を発見。
思わずコカコーラを買って喉に流し込んでみました。
ぷはー、たまに飲むコークは最高っス。
コーク飲み飲み、げっぷしーしー白丸駅に無事到着です。
古里駅を出発して6時間と30分。
昨夜、左膝を入念にストレッチしたせいか。
今日はこんなに歩いたのに膝が痛くないです。

年寄りは まずは屈伸 ストレッチ

イワモケ

古里駅→大塚山(920㍍)→御岳神社→七代の滝→綾広の滝→芥場峠→大岳山(1266㍍)→海沢探勝路→大滝→ネジレの滝→三ツ釜の滝→海沢園地→白丸駅

追筆。
気になって平日に嫁と行って参りました、丹三郎。
1200円の天せいろは、
1400円に値上がりしておりました。
天せいろの他に、蕎麦懐石などもありました。
わたし共は天せいろを美味しく頂きましたが、
1400円はちと高くて残念。

2011-05-04

山モケ復活

行楽猿女優である小林麻子さんの依頼を受けまして、
山モケを復活することになりました。
がっつり達成感のある山を登りたいと、
小林麻子さんはリクエストして来ましたが、
実力も分からずいきなり危険な山へお連れする事は出来ません。
ですから今回は青梅丘陵ハイキングコースから、
雷電山(494㍍)を抜けて軍畑駅に出る、
とっても安全なコースを選んでみました。
行楽猿女優の小林麻子さん、
キャスティング&脚本の藤田夫妻(通称=百武夫妻)、
以前駒場で事務所をシェアしていたグレタケさん、
漫画家の友沢ミミヨさんとフランス生まれで手足の長い小6愛娘と、
わたしとを含めた7名です。

青梅駅前のコンビニで待ち合わせをしました。
買い物と小便などを済ませて交番脇にある、
青梅丘陵ハイキングコースの大看板地図を見上げながら皆さんに、
本日の行程を説明していますと何故か、
初老の警察官も一緒にわたしの説明に耳を傾けております。
わたしの説明が終わると初老の警察官、
途中からトイレがないとか、
休憩所がないとか、
大変だから気をつけてと忠告してきました。
そんなことは合点承知之助ですが、
我々が頼りない素人集団に見えたのでしょうか、
しきりに心配しています。
民事不介入の警察も青梅まで来ると随分とお節介です。

永山公園を抜けて青梅丘陵ハイキングコースに入りましたが、
今日はいつもより人が少ないように思われます。
1時間半程歩いて矢倉台の休憩所で弁当休憩にしました。
先客でいた元気の良い老人集団が集合写真を撮って、
皆で合唱を始めました。
小津安二郎の「早春」を思い出します。
若い頃から山登りを楽しんでいるのでしょうね、
70、80になっても山は逃げません。
タダで健康になるんだもん、
こんないい趣味はありませんよ。

さて、後片づけをして出発です。
ハイキングコースが終われば山道に入り、
アップダウンが始まります。
高尾山が599㍍で、
雷電山はそれよかちょっと低いワケですが、
青梅駅から軍畑駅まで5駅を横断しますから、
高さはなくとも横に長いコースということになります。
山道に入って補助ロープの張られた勾配のキツイ坂を下りますと、
出発時は元気のなかった手足の長い小6娘が、
別人の様に元気になっております。
足元は小学生たちの間で流行っているらしい、
アキレスシューズの「俊足」です。
他の大人たちも山歩きに慣れてきて、
思った以上に快調なペースです。
三方山(454㍍)、
辛垣城趾跡を抜けて、
雷電山の山頂に到着しました。集合写真を撮って下山開始です。
手足の長い小6娘はどんどん元気になって、
スキップをしながら下山しております。
マイナスイオンパワーですね、
山はなんだか人を元気にしてくれます。
榎峠に出て、軍畑駅に到着したのは出発から4時間と30分後でした。
軍畑駅は高水三山帰りの登山客たちで混雑しておりまして、
上り電車はすし詰め状態です。
我々は逆にひと駅下って、
澤乃井ガーデンへ立ち寄ることにしました。

いきなり日本酒の試飲を始めるメンバーたち。
ぐい呑み片手に多摩川に架かる楓橋を渡り、
手足の長い小6娘が寒山寺の鐘をひとつ鳴らしますと、
南無ーっと黙祷です。
澤乃井ガーデンは大変混雑していまして、
食券を買うのもひと苦労です。
なんとか7人が座れる席を確保して、
モツ煮やら豆腐やら田楽やら焼きおにぎりやら、
澤乃井の地ビールを頂きながら舌鼓です。
小林麻子さんは、
やっぱりもっとがっつりした山に登りたいと仰有る。
手足の長い小6娘も全然平気だから登りたいと言う。
それでは山モケを月1開催として、
徐々に難度を上げてゆきましょう。
ということで6月にまた、
山モケをやることにしました。
山モケで川苔山まで行ければいいけど、
きっとその頃は7人いたメンバーも、
3人くらいになっているんでしょうね。

ほろ酔いでもって、
すし詰めの青梅線に乗り込みましたら、
勝手に車掌もどき小僧だの、
ずっと同じフレーズを歌い続けるオヤジだの、
大変妙な雰囲気の先頭車両です。
青梅駅までずっと笑いを押し殺して、
中央線直通列車に乗り込んで大笑い。
ふた駅でわたしは降りまして、
それでは皆さん、
また来月山で会いましょう。

イワモケ

2011-04-24

奥多摩駅~御前山~奥多摩湖

今日は御前山(1405㍍)に挑戦したいと思います。
JR青梅線の終点、奥多摩駅で降ります。
駅前交番先の三つ又交差点を直進して、
昭和橋を渡って多摩川を越えます。
道標に従って、愛宕山へ向かう登山道へ入ります。
いきなり187段の急な石段ですが、
急勾配に加えて、石段の縦幅が異様に短いです。
足を踏み外しそうで、ほんと恐ろしいです。
手すりにつかまりながら、ヨチヨチ登ります。
これ、下りはもっと恐ろしいでしょうね。
ひとりふたりと死んでませんか、この石段。
まあ、ヨチヨチ187段でもって愛宕神社に到着です。
神社脇を抜けて、そのまま進みますと神社の表門に出ます。
鳥居を潜りまして、鋸山へと向かいます。
何ヶ所か鉄製のハシゴがあったりして、
危険ですけど楽しいっス。
御岳山ケーブルカー組でしょうか、
下る人々とひっきりなしにすれ違います。
御岳山、大岳山、鋸山と抜けて来たのでしょうね。
そちらのコースも1度試したいものですが、
今日は御前山を目指します。
なかなか面白い登りを楽しんで、ニヤニヤしています。
ドSのわたしにも、Mっ気が出て来たんでしょうか。
厳しい登りで鍛えられるの、楽しくなってきちゃいました。
ふー、たっぷり汗をかいて鋸山頂(1109㍍)に到着です。
見通しのきかない山頂に、ぎっちりの先客です。
休憩するのをあきらめて、先へ進むことにします。
大岳山と御前山の分岐点手前で、
足をつったらしい初老の男性がしゃがみ込んでいました。
同じグルーブの男女が男性を心配していますが、
ここからは進むも地獄、戻るも地獄です。
アーメンと十字を切って、ごめんなすって。
鞘口山(1142㍍)を抜けて、
なんとか御前山頂(1405㍍)に到着。
登り続けて3時間と30分、また左膝が痛み始めました。
どうしたことか、山頂には誰もいません。
山頂にわんさか登山客がいるのもアレですが、
誰もいないのもチト淋しい。
ここから境橋のバス停に下りるか、奥多摩湖まで進むか。
やっぱり奥多摩湖が見たいので、しばらく休憩して出発です。
御前山はカタクリの花で有名だそうで、
所々咲いた花を見かけました。
登山道にはロープが張られて、
カタクリの花は手厚く保護されているようです。
急な下りをどんどん下りますと、
眼下に奥多摩湖が見えてまいりました。
サス沢山(940㍍)を抜けて、
更なる急勾配を下ってゆくと左膝痛くて堪りません。
奥多摩湖側から御前山を目指すと、
この急勾配を登るわけですが、
これはかなりキツイのではないでしょうか。
Mっ気が出て来たといえども、出来れば登りたくないコースです。
山を下りてひと晩ふた晩寝れば、自然と治るわたしの左膝。
だから、ついつい週末になると忘れてまた登る。
だがしかし、今回悟りました。
この左膝は3時間を超えると自然と痛くなる、
カラータイマーのような膝です。
3時間以上、山歩きしちゃあダメということですかね。
折角中級に昇級したのに、もう挫折か。
中級になると、バスとか使わないと行けないところばかりだし。
青梅駅~奥多摩駅、全13駅。
この13駅を降りたり乗ったりする山歩きの方が、気楽でいいやなあ。
来週から3時間コースに戻そう、
左膝が完治するまでは3時間コースにしよう。
痛む左膝をかばって、泣きながら下山です。
どうにかこうにか奥多摩湖に到着しました。
奥多摩駅を出発して5時間と30分、もうへとへとです。
バスの時間を見たら、あと40分もある。
仕方なく小便したり、散策したりして時間をつぶしました。
18時8分、奥多摩駅行きバスがほぼ予定時間通り到着。
バスには、10数人の先客がいました。
奥多摩湖が始発ではなく、更に奥からやって来たのでしょう。
20分程で奥多摩駅しまたが、
夕立でもあったらしくて地面が濡れています。
奥多摩湖にいたお陰で、どうにか雨を避ることが出来たようです。
ふー。

イワモケ

奥多摩駅→愛宕山(499㍍)→鋸山(1109㍍)→鞘口山(1142㍍)→御前山(1405㍍)→惣岳山(1341㍍)→サス沢山(940㍍)→奥多摩湖バス停→奥多摩駅

2011-04-16

鳩ノ巣駅~川苔山~古里駅

さて、
そろそろ初級を卒業して中級に昇級します。
中級の手始めは川苔山(1363㍍)です。
鳩ノ巣駅(JR青梅線)で下りまして、
踏切切を渡って道標通り北側の急坂を登ります。
両側に民家が並んでいますが、
気にせずにどんどん登り続けます。
最上部の正法院近くで道標に従って、
左へ曲がって登山道に入ります。
今日は25℃越えの夏日ですから、
ヤッケをリュックに突っ込んで、
半袖短パンで登っておりますが、
既に大汗かいて汗だくです。
大根ノ山ノ神の分かれ道に到着しました。
ここからは神の領分だそうで、
なるほど急に爽やかな風が吹き抜けて参りまして、生き返ります。
工事中の為、迂回願いますと書かれていますが、
工事区間は元々行く予定のない難路コースですから、
問題なくそのまま大ダワを目指して進みます。
途中で老年グループをひとつ追い越して、軽快に登り続けます。
昨年までは下りの方が断然得意だったのですが、
今年は逆に登りの方が好きかも知れません。
急斜面を下ると、左膝裏が痛くなるようになってしまいました。
これがどうにも改善されなくて、悩んでおります。
1歩1歩丁寧に登り続けまして、なんとか大ダワの分岐に着きました。
舟井戸へと向かう道が2本ありまして、
左が直線的に登る急勾配で悪路、
右がうねりながら登る道です。
当然悪路を避けて右へと進みましたが、
断崖絶壁の心細い道が続きます。
こちらの道の方が整備されていると言うのなら、
急勾配の悪路はどれだけ凄いのかと気になります。
機会があれば1度、試したいものです。
舟井戸の手前で60代とおぼしき女性5、6名と、
40代のガイド役らしい男性が1名。
登山道を塞ぐように、
どっかり腰を下ろして休憩されていました。
「ああ、休憩してるなあ」と思いながら、
そのまま進みますとひとりの女性が登山道のすぐ脇で、
なんの躊躇もなくズボンを下ろしてしゃがみまして、
お尻が丸見え状態です。
と言っても、お婆ちゃんですけど。
強い尿意なのでしょうか、
切迫した事情だったのでしょうか。
それにしてもこの無警戒感はスゴイ。

尻捲り
おしっこすれば
糞も出る

鳩ノ巣駅を出発して2時間と30分、
1歩1歩丁寧に登り続けて、
やっと川苔山頂が見えました。
ふー、1363㍍ってやっぱ高いなあ。
南や西に展望が開けて、
遠くの山々がよく見えます。
山頂には結構な数の先客がおられまして、
なんですか、
携帯バーナーってんでしょうか。
皆さんそんなもんの上に小さな鍋をのせまして、
インスタントラーメンなんぞを作って、
食べたりしております。
これが流行っているんでしょうか、
あっちでもこっちでもインスタントラーメンです。
山の上でインスタントラーメンって、
なんなんでしょうね。
わたしは荷物を増やすのが嫌なるので、
水分以外は何も持参しませんけど。
それにしてもインスタントラーメンですか。
なんだかどうも納得出来ませんけど、
まあいいやってんで、
汗ばんだTシャツとタオルを取り替えて、
水分補給をして、さあ再出発です。
帰りは古里駅へと続く、
赤杭尾根を試してみることにしました。
赤杭尾根なんていうのだから、
楽しい尾根歩きを期待しましたが、
かなりの悪路でがっかりです。
赤久奈山(923㍍)の山頂に立ち寄ってみましたが、
展望が無くこれにもがっかり。
崖崩れでもあったんでしょうか、
道が消失している所もあり、大変苦労しました。
お陰様で3回程すっ転ばして頂きました。
山と高原地図の冊子にはいいカンジの事が書いてあったのに、
これなら本仁田山から奥多摩駅に抜ければ良かったです。
左膝裏がまた痛みだして、全然ペースが上がりません。
後ろから来たお兄さんに抜かれ、
また後ろから来たもうひとりのお兄さんにも抜かれました。
本当にどうしたんでしょうね、俺の左膝。
去年は飛び跳ねるように下りて、
登りの半分の時間で下りられたのに。
今年は全然スピードが出ないぞ。
うーん、下りが楽しくないなあ。
酷い悪路を悪戦苦闘でもって、
なんとか古里駅に辿り着きました。
鳩ノ巣駅を出発してからちょうど5時間。
駅に着いたら途中で抜かれた、ふたりのお兄さんに再会しました。
ふー、疲れた。

初級を 卒業して 膝笑う

イワモケ

鳩ノ巣駅→大根ノ山ノ神→舟井戸→川苔山(1363㍍)→曲ガ谷北峰→赤杭尾根→赤久奈山(923㍍)→古里駅

2011-04-10

大楢峠~御岳山~大塚山

先週の筋肉痛がすっかり癒えましたので、懲りずにまた山を歩きます。
バス利用を避けて電車のみを使うコースを試してまいりましたが、
まだまだ歩いていないコースがあります。
今日は青梅線の白丸駅で下車を致しまして、多摩川にかかる数馬峡橋を渡ります。
しばらく遊歩道を歩きますと、
都道184号に出ます。
アメリカキャンプ村分岐点を左手に入りまして、舗装された坂をどんどん上がってゆきます。
奥多摩霊園脇にある登山道に入りまして、ひたすら登り続けます。
大汗をかきかき約1時間、ようやく大楢峠に到着です。
峠に設置されたベンチで休憩した後、御岳山を目指します。
大変細い道が続きますから、
登山客同士がすれ違う場合は、立ち止まって先に行ってもらいます。
特に今日は老齢男女の御一行様が多くて、立ち止まってばかりです。
まあ、
登山靴を履いた人々は、大変マナーがよろしいので。
ギスギスした平地と違って、素直な気持ちで道を譲りますよ。
それにしも本当にあの山ガールたちは何処へ?まったく見かけないです。
御岳に着きましたが、今日は大塚山(920㍍)から下山しようと思います。
しかしその登山口が分からず、御岳神社の方までの急坂を歩いてしまった。
ケーブルカー駅を右手に見て、見晴らし台を直進すると大塚山頂に出る登山道があります。
そうそう、
御岳山ビジターセンター前に設置された都知事選の選挙ポスター。
自分のポスターを貼れている候補者は3名のみでした。
ここも東京都なんですけど、すっかり忘れられています。

で、大塚山。
金で買う便利、
タダで貰う不便、
エコとケチは同義語なり。
わたしエコケチなんで、どうしてもあのケーブルカーに乗りたくない。
この大塚山を登って、御岳山にたどり着きたいけど。
いきなり登ると恐ろしいので、まずは下ってみました。
920㍍ですから勿論ラクチンではありませんが、直線的に登り続けるカンジではないので。
今度、登りも試してみましょう。
誰1人とも遭遇せず、1時間程で下山を致しました。
ここまで4時間と30分、古里駅から電車に乗って帰りました。

イワモケ

禿頭
広くて駄目だ
都知事選

白丸駅→数馬峡橋→白丸遊歩道→都道184号→大楢峠→御岳山(929㍍)→大塚山(920㍍)→古里駅

2011-04-03

山へ行こう

あの美しい紅葉から4ヶ月。
どうも寒いのは苦手なので、すっかり不精をしましたが。
いよいよ温かくなってまいりまして、山歩きシーズン到来です。
さて、冬の不精で2キロ太っちまった身体。
まずは試運転ということで、
青梅丘陵ハイキングコースから再開しようと思います。
青梅駅を降りまして、
永山公園を抜けて、
青梅丘陵ハイキングコースに入ります。
見晴台でうっすらと見える富士山を眺めた後、
サクサク歩き出します。
三方山(454㍍)の手前で、
迷い犬と遭遇致しました。
なんとも不安げな表情で、
何度も何度もこちらを見返ります。
首輪をしていますから、飼い犬なのでしょう。
はぐれたのか、捨てられたのか。
可哀想にと犬くんに同情しておりますと、
50歳くらいの男性がしゃがんで、
犬くんと戯れ始めました。
「飼い主の方ですか?」
「いえ、違うんですけどね」
しばらくこの男性と、
どうしたものかと立ち話を致しましたが、
どうにもしようがないから、
さようならとお別れを致しまして。
「お前どうする?一緒に来るか?」
と男性に優しく尋ねられれば犬くん、
しっぽを振って男性の後を付いて行きましたので、
とりあえずは良かったと安心して、
先を急ぐことにします。

迷い犬
餌をくれれば
どこへでも

辛垣城趾の高台を抜けて、
雷電山(494㍍)山頂でひと休み。
ここから軍畑駅に下りて帰るのが一般的なコースですが、
さてどうしたものか。
試運転ということで、
ラクなコースを選んだのは確かなのですが、
これじゃあどうも物足りない。
ということで一旦、
舗装された榎峠へ出て。
高源寺を右手に見まして高水山(759㍍)を目指します。
登り口斜面の木々が大量に伐採されていまして、
階段(登山道)の材料に加工されておりました。
所々階段が新しくなっていて、登り易いです。
おそらくこの作業、
森林ボランティアの皆様によるものだと思われます。
ありがとうございますと感謝して、
1歩1歩登ってまいりますと、
左足の膝裏に違和感です。
やっぱり身体が左に傾いているのだなと実感しつつ、
なんとか高水山頂に到着しました。
利き手が右なので、
どうしても右肩上がりでデスクワークしがちです。
必然的に身体が左に傾いて、
左膝が痛くなる。
ACのテレビコマーシャルで、
有名人たちがプラカードを持って台詞を喋るヤツね。
有名人の皆さんの大半が、
プラカードが水平に持てず、
どちらかに曲がっています。
ついうっかりすると人間の身体はどちらかに曲がるのですねと、
痛感させられるコマーシャルです。
これがその、
山は身体が曲がっていると転ぶから、
山歩きを続けると自然と矯正されることを去年実感しました。
ここから毎週歩いて傾きを矯正しようと決意しつつ、
あんまり左膝が痛いものだから、
岩茸石山(793㍍)に登るのを諦めて、
惣岳山(756㍍)を抜けて御岳駅へと向かいます。
本当は忍者下りでもって、ガンガン下れるのに。
今日は左膝が痛くて爺さん歩きだ。
それにしてもこの高水三山、
勾配がきつくて道悪ときたもんで。
今回2回目ですが、また印象が違う。
ある意味病み付きになる要素が多分にあるコースです。
だから人気があるのでしょうね。
青梅丘陵ハイキングコースを出発して6時間と30分、
ようやく御岳駅に着いた。
なんだか知らないけれど、
御岳駅には地元の人しかいない。
そういえば人気の高水三山もスカスカでした。
あの山ガールたちは何処へ?
山バブルは呆気なく弾けちまったのか?
あー、疲れた。
今日は膝が笑うどころか、膝が泣いている。
6時間コースは身体が慣れるまで、しばらく控えよう。

イワモケ

無理するな ゆっくり歩いて 楽しもう

青梅駅→永山公園→青梅丘陵ハイキングコース→矢倉台→三方山(454㍍)→辛垣城趾→雷電山(494㍍)→榎峠→高源寺→高水山(759㍍)→岩茸石山(793㍍)→惣岳山(756㍍)→御岳駅