2011-05-21

武蔵五日市駅~日の出山~日向和田駅

JR拝島駅で、青梅線から五日市線に乗り換えまして、
武蔵五日市駅行きに乗り込みましたら、軽装の大学生風男女がわんさかです。
登山靴を履いているのはわたしだけで、なんだか場違いな雰囲気ですね。
青梅線は山登り、五日市線は川遊び。そんな棲み分けなんでしょうか。
10数年以上振りの武蔵五日市駅ですが、すっかり立派な駅に変身しちゃてます。
川遊びの人たちは南側の秋川、わたしは北側の金比羅尾根から、
日の出山(902㍍)を目指しますから、若人とはココでお別れです。

檜原街道を西に進みまして、
東町という交差点を渡って右に折れて、
五日市小学校と五日市中学校の間を抜けてしばらく歩きますと、
市倉商店さんの脇に道標がありますから、それに従って、
右に曲がってしばらく進めば、
金比羅山(468㍍)に向かう登山道に入ります。
先日、登山雑誌を立ち読みしておりましたら、
運動前のストレッチは無意味で、
ひと汗かいて血流が良くなったところで、
ストレッチというのが新常識だそうです。
今日はその新常識とやらを試してみます。
ひと汗かいたところで、琴平神社のある金比羅公園に立ち寄りまして、
膝中心でゆっくりストレッチしてみました。
わたしは左膝に爆弾を抱えて悩んでおりますから、
これで改善してくれれば助かります。
金比羅公園から金比羅尾根に戻って、
尾根道を歩き続けますと、なんとも涼しい風が通り抜けます。
今日は30℃に迫ろうかという、
とんでもない夏日ですから、この涼風は最高です。
あんまり気持ちいいから、
にやにやしながら尾根を歩き続けます。
大して登らずに、
涼風の尾根道を堪能出来る金比羅尾根は最高です。
これはきっと、真夏でも涼しいに違いない。
真夏にもう1度歩いて、本当に涼しいか確認しよっと。
登山客もほとんど見かけず、
時々すれ違うトレイルランニングな人たちが少々でしたが。
白岩ノ滝の分岐、つるつる温泉の分岐などを越えますと、
さすがに混み合って参りました。
さて、日の出山へ向かう最後の階段登りです。
三室山側からの登りよりも、更には御岳側からの登りよりもラクな気がします。
山頂から下りて来る若い団体さんを待って、最後の石段を登り切りますと、
出発から2時間弱で毎度お馴染みの日の出山到着です。
この山頂の御来光がとても綺麗らしく、2012年の正月はひとつ、
夜中に登ってみようかと考えておりますが。
今日歩いた金比羅尾根の方が、夜歩きに向いているかも知れませんね。
やってみたいような、やりたくないような。
頭にライト付けて登るのって、どうなんでしょう。
御来光の為ですから、お正月だけ頑張ろうかな。

山頂でひとり、自炊のインスタントラーメンを食べているお兄さんの横で、
汗だくTシャツを着替えて、タオルと頭の手拭いもとっ替えて、
ゆっくり水分補給をして、さあ下山です。
今日は三室山(646㍍)を抜けて、JR青梅線の日向和田駅から帰ることにします。
時間差ストレッチ効果でしょうか、膝の状態がとても良いので、
急勾配を久しぶりにの忍者下りです。
もうトントコ飛び跳ねて、トレイルランニングな人みたい。
これが出来ると下りは本当にラクですな。
あっという間に急勾配を片づけて、楽しい尾根歩きです。
ここの尾根は何度も歩いておりますが、
金比羅尾根に較べると風がなんだか生あったかい。
青梅はあきる野に較べて、割合高い山に囲まれているからでしょうかねえ?
金比羅尾根は最高だったなあと感慨に浸りながら、
日向和田駅から電車に乗って帰りました。

イワモケ

大晦日 夜中に登ろ 日の出山

武蔵五日市駅→金比羅山(468㍍)→金比羅尾根→タルクボ峰→日の出山(902㍍)→三室山(646㍍)→日向和田駅

2011-05-15

大塚山~ロックガーデン~大岳山

三頭山(1531㍍)、先日登った御前山(1405㍍)。
そして今回登ろうと思います、大岳山(1266㍍)。
これを奥多摩三山と呼ぶそうです。

JR青梅線の古里駅で下車致しまして、
多摩川を渡って吉野街道を進みますと。
右手に丹三郎という有名なお蕎麦屋さんが見えて来ます。
200年程前に建てられた茅葺民家で戴く蕎麦ってんで。
今日も超混みの御様子です。
今度平日にでも1度、立ち寄りたいと思います。
ちなみに蕎麦は天せいろのみで、1200円だそうです。
その先にある道標に従いまして、
吉野街道を外れて坂を上がりますと。
御岳山登山口と書かれた看板が現れます。
ここから大塚山の登山道に入ります。
足元も悪くなく、整備されている登山道なのですが。
どうも人気がないようで、登山者は疎らです。
1時間と30分程で大塚山頂(920㍍)に到着しました。
山頂では初老の御夫婦が仲良く昼食中ですが、
まだまだ先が長いので御免なすって。
御岳のビジターセンター横を抜けまして、
御岳神社へと続く急坂を登ります。
今日は滝を見て歩こうと思いますので、
まずは七代の滝を目指してみました。
滝へと続く一方通行の鉄製階段は大渋滞です。
消えた山ガールさん達が、わんさかいました。
下まで下りて滝を鑑賞しましたが、うーんイマイチ。
延々と下りて来た階段を引き返します。
天狗岩で遊んでいる子供達を横目に、更に先へ進みますと。
山ガールを筆頭に、小さな御子さんを連れた家族とか、
小型犬を小脇に抱えたキャバ嬢とか。
ロックガーデンは凄いことになっております。
早足でもって綾広の滝を抜けますと、
大岳山方面と天狗の腰掛け杉方面との分岐に出ました。
ここで皆さんとは御別れを致しまして、わたしは大岳山を目指します。
芥場峠を越えまして更に進みますと、岩場の連続です。
ロッククライミング状態で這うように急坂を登り続けまして、
ようやく大岳山頂(1266㍍)に到着致しました。
2組の先客がベンチを占拠しておりましたから、
岩の上にリュックを置いて着替えを済ませて、さあ下山です。
今日は海沢探勝路という、
とってもマイナーなコースで下山する予定です。
しばらく下れば、鋸山と海沢探勝路との分岐がある筈。
そう思いながら下りましたが、
海沢探勝路という道標が出て来ない。
おかしいなと地図を広げておりましたら、
20代の息子を連れた親切なおばちゃんが、
声を掛けてくれました。
「白丸へ下りたいのですが」と私。
ちょうどそのおばちゃん達も白丸から登って来たそうです。
道標が非常に分かり難いが、
ここと大岳山の中間に分岐があるそうです。
どうやら道標を見落としてしまった様なので、
お礼を言って下って来た道を引き返す事にします。
15分程戻りますと、確かに道標はありましたが。
海沢探勝路とは書いてない。
道標の下に黄色いビニールテープが貼ってあると、
おばちゃんに教えてもらいましたから。
確かにコレだってんで、自信を持って曲がる事が出来ました。
もしあのおばちゃんに出会ってなかったら、
海沢探勝路から下山するのを諦めていたでしょうね。
細い山道をしばらく下りますと、
海沢園地という道標がやっと出て来ました。
図書館で借りたガイドブックに、
このコースが素敵と書いてありましたから。
試そうと思ったのですが、この登山道。
今はすっかり廃れてしまったのか、
道が時々消失していたりします。
最初は沢などなかったのですが、
途中から小さな湧き水が現れ、
それが段々大きな沢に変わってゆきます。
下まで行くと大滝、ネジレの滝、三ツ釜の滝になるワケですから。
ほんと水って不思議です。
大滝は圧巻でした。
アメリカ人なら全裸で滝壺に飛び込んで、泳ぐんだろうなあ。
どうも滝って呪われたイメージがあるから、
日本人は絶対泳がないよなあ。
滝で写真撮ると無数の顔が写ってたりするし。
でもアメリカ人は全裸だもんなあ、
滝が呪われているのって、気のせいかも知れないなあ。
などと、滝と呪いについて考えておりましたら。
無事、海沢園地に到着致しました。
あとは海沢川沿いの舗装道路を1時間程、
テクテク歩いて白丸駅へ向かいます。
川というよりは谷に近い海沢川を眺めながら、楽しく帰りました。
2本持って来たペットボトルは、空になっておりましたから。
ペットボトルに滝の水を入れて飲もうかとも思いましたが、
やっぱりどうもってんで、止めました。
石原都知事は自動販売機など電気のムダと仰有るが、
コンビニひとつない奥多摩町には、自動販売機が必要です。
駅の近くでやっと自動販売機を発見。
思わずコカコーラを買って喉に流し込んでみました。
ぷはー、たまに飲むコークは最高っス。
コーク飲み飲み、げっぷしーしー白丸駅に無事到着です。
古里駅を出発して6時間と30分。
昨夜、左膝を入念にストレッチしたせいか。
今日はこんなに歩いたのに膝が痛くないです。

年寄りは まずは屈伸 ストレッチ

イワモケ

古里駅→大塚山(920㍍)→御岳神社→七代の滝→綾広の滝→芥場峠→大岳山(1266㍍)→海沢探勝路→大滝→ネジレの滝→三ツ釜の滝→海沢園地→白丸駅

追筆。
気になって平日に嫁と行って参りました、丹三郎。
1200円の天せいろは、
1400円に値上がりしておりました。
天せいろの他に、蕎麦懐石などもありました。
わたし共は天せいろを美味しく頂きましたが、
1400円はちと高くて残念。

2011-05-04

山モケ復活

行楽猿女優である小林麻子さんの依頼を受けまして、
山モケを復活することになりました。
がっつり達成感のある山を登りたいと、
小林麻子さんはリクエストして来ましたが、
実力も分からずいきなり危険な山へお連れする事は出来ません。
ですから今回は青梅丘陵ハイキングコースから、
雷電山(494㍍)を抜けて軍畑駅に出る、
とっても安全なコースを選んでみました。
行楽猿女優の小林麻子さん、
キャスティング&脚本の藤田夫妻(通称=百武夫妻)、
以前駒場で事務所をシェアしていたグレタケさん、
漫画家の友沢ミミヨさんとフランス生まれで手足の長い小6愛娘と、
わたしとを含めた7名です。

青梅駅前のコンビニで待ち合わせをしました。
買い物と小便などを済ませて交番脇にある、
青梅丘陵ハイキングコースの大看板地図を見上げながら皆さんに、
本日の行程を説明していますと何故か、
初老の警察官も一緒にわたしの説明に耳を傾けております。
わたしの説明が終わると初老の警察官、
途中からトイレがないとか、
休憩所がないとか、
大変だから気をつけてと忠告してきました。
そんなことは合点承知之助ですが、
我々が頼りない素人集団に見えたのでしょうか、
しきりに心配しています。
民事不介入の警察も青梅まで来ると随分とお節介です。

永山公園を抜けて青梅丘陵ハイキングコースに入りましたが、
今日はいつもより人が少ないように思われます。
1時間半程歩いて矢倉台の休憩所で弁当休憩にしました。
先客でいた元気の良い老人集団が集合写真を撮って、
皆で合唱を始めました。
小津安二郎の「早春」を思い出します。
若い頃から山登りを楽しんでいるのでしょうね、
70、80になっても山は逃げません。
タダで健康になるんだもん、
こんないい趣味はありませんよ。

さて、後片づけをして出発です。
ハイキングコースが終われば山道に入り、
アップダウンが始まります。
高尾山が599㍍で、
雷電山はそれよかちょっと低いワケですが、
青梅駅から軍畑駅まで5駅を横断しますから、
高さはなくとも横に長いコースということになります。
山道に入って補助ロープの張られた勾配のキツイ坂を下りますと、
出発時は元気のなかった手足の長い小6娘が、
別人の様に元気になっております。
足元は小学生たちの間で流行っているらしい、
アキレスシューズの「俊足」です。
他の大人たちも山歩きに慣れてきて、
思った以上に快調なペースです。
三方山(454㍍)、
辛垣城趾跡を抜けて、
雷電山の山頂に到着しました。集合写真を撮って下山開始です。
手足の長い小6娘はどんどん元気になって、
スキップをしながら下山しております。
マイナスイオンパワーですね、
山はなんだか人を元気にしてくれます。
榎峠に出て、軍畑駅に到着したのは出発から4時間と30分後でした。
軍畑駅は高水三山帰りの登山客たちで混雑しておりまして、
上り電車はすし詰め状態です。
我々は逆にひと駅下って、
澤乃井ガーデンへ立ち寄ることにしました。

いきなり日本酒の試飲を始めるメンバーたち。
ぐい呑み片手に多摩川に架かる楓橋を渡り、
手足の長い小6娘が寒山寺の鐘をひとつ鳴らしますと、
南無ーっと黙祷です。
澤乃井ガーデンは大変混雑していまして、
食券を買うのもひと苦労です。
なんとか7人が座れる席を確保して、
モツ煮やら豆腐やら田楽やら焼きおにぎりやら、
澤乃井の地ビールを頂きながら舌鼓です。
小林麻子さんは、
やっぱりもっとがっつりした山に登りたいと仰有る。
手足の長い小6娘も全然平気だから登りたいと言う。
それでは山モケを月1開催として、
徐々に難度を上げてゆきましょう。
ということで6月にまた、
山モケをやることにしました。
山モケで川苔山まで行ければいいけど、
きっとその頃は7人いたメンバーも、
3人くらいになっているんでしょうね。

ほろ酔いでもって、
すし詰めの青梅線に乗り込みましたら、
勝手に車掌もどき小僧だの、
ずっと同じフレーズを歌い続けるオヤジだの、
大変妙な雰囲気の先頭車両です。
青梅駅までずっと笑いを押し殺して、
中央線直通列車に乗り込んで大笑い。
ふた駅でわたしは降りまして、
それでは皆さん、
また来月山で会いましょう。

イワモケ