加藤文太郎という、
「単独行」でお馴染みの明治生まれの登山家。
槍ヶ岳冬季単独登頂や、
富山県から長野県への北アルプスの単独での縦走など。
単独行で、
数々の積雪期単独登頂を果たした方ですけど。
1日12時間の山歩き、
これを1週間続けるとか。
もう、
とんでもない体力の持ち主だったようです。
さすがに近々51歳の誕生日をむかえる私に、
12時間歩行を1週間は不可能でしょうが。
訓練次第では1日12時間の山歩き、
可能かもです。
昔々は、
4時間程度の山歩きで膝が痛くなっていた私。
それが今では、
5時間6時間歩いても余力を残してた下山できるようになりました。
更にこの調子で9時間10時間11時間12時間と山歩き時間を延長できれば、
かなり辺鄙な山からでも日帰り大縦走ができて素敵ですから。
12時間の山歩きをしても無事生還できるような体力と技術を身に付けるべく、
特訓を開始しようと思う次第です。
その第1弾は、
倉戸口から倉戸山(1169m)を抜けて鷹ノ巣山(1736m)に登頂し。
水根山から城山、
六ッ石山を抜けて石尾根を奥多摩駅まで縦走する。
距離=約21km最大標高差=約1375mのコースを、
登山時間8時間20分目標でがんばりまっする。
9月22日の旗日は生憎の曇り空でしたけど、
気温はぐっと下がって涼しく快適でした。
8時35分発の鴨沢西行きバスは大盛況のため、
1台増発したのに超満員です。
立ったままバスに揺られて約20分、
倉戸口というバス停で初めて下車しました。
バス停にはおじいちゃんの隊長と数名のおばあちゃんの登山部員が、
地図を広げて困惑顔。
それでいきなり、
おじいちゃん隊長に倉戸山の登山口はどこかと尋ねられましたが。
こちらも初めてなので、
その旨お伝えしますと大変がっかりしたご様子。
バス停近くに「倉戸山こちら」の道標が見えましたので、
このまま道なりに進めばよろしんじゃないでしょうかと告げまして。
絡むと厄介そうだったので、
そそくさ先を急ぎます。
道なりに進むと「倉戸山こちら」の道標がいくつもあって、
問題なく登山口である「温泉神社」に到着できました。
これならまあ、
先程のおじいちゃん隊長も迷うこともないだろうと一安心。
本日は熊の生息地域にお邪魔するわけですから、
熊よけに笛をぶら下げて参りました。
初っ端の急坂を登り始めると先の方で物音がする、
念のためと思って強く笛を吹いて熊に挨拶してみたら。
物音は熊じゃなくて、
7人程のグループ老人たちが登る足音でした。
しかし皆さんお耳が遠いのか、
全く笛の音に反応しない。
耳の遠い老人熊には、
音で警告を発しても効果がないかも知れないぞと少々不安になりましたが。
まあ心配しても仕方がないから、
熊に遭遇しないことを祈りつつ。
お先に失礼しまっすると、
老人の皆さんを追い抜いて先を急ぎます。
急傾斜のキツい登りに大汗流し、
倉戸山に到着したのが登山開始から1時間15分。
このペースなら、
鷹ノ巣山頂でお昼を食べられそうだと安心して更に先へと進みますが。
この辺りから霧が立ち込めて、
なんとも幻想的な世界になってまいりました。
霧に包まれた風景が面白くて、
夢中で写真を撮っていたら。
登山開始から3時間と10分、
あっという間に鷹ノ巣山に着いちゃった。
だがしかし、
この霧と曇り空のために見えるはずの雄大な景色はさっぱり見えない。
鷹ノ巣山の頂上プレートもなんだか素っ気なくて、
すっかり拍子抜けです。
道標の前で地図を広げてルート確認していたら、
稲村岩尾根方向から登ってくる女性登山客がひとり。
この稲村岩尾根というのは、
奥多摩3大急登りのひとつです。
これの他に、
以前登って死にそうになった本仁田山と。
六ツ石山の南側、
水根集落からトオノクボの急登りがあるそうです。
いつかこの奥多摩3大急登りを制覇しようと思っておりますが、
本仁田山がホントにキツかったので躊躇しています。
で、
どうなのよと。
稲村岩尾根方向から登って来た女性に挨拶して、
登りのキツさを尋ねてみたら。
確かに急ではあるが、
ギブアップしたくなるような急登りではないとおっしゃる。
そうか、
それならば是非ちゃんれんじせねば。
ありがとうございますと一礼して、
適当な場所を陣取ってお昼にします。
お昼と言っても最近は、
ヤマザキの5個入り薄皮あんぱんで済ませております。
腹持ちも良く、
糖分も補給できて一石二鳥です。
おまけに安いし嵩張らないしで、
大変重宝しております。
がしかし、
山頂で素っ気なくアンパンなんぞ食べてるのは私だけで。
他のみなさんは、
ガスバーナーでインスタントラーメンなんぞ作って食べていらっしゃる。
先程、
稲村岩尾根について話してくれた方。
この方までも、
いつもの間にか用意したカップ麺なんぞをすすってらっしゃる。
確かに山頂は肌寒いくらいだけど、
ここに来てまでラーメンかい?
と、
毎回この光景を目撃する度に違和感を覚えるのは私だけなのでしょうか。
まあ好き好きだからいいですけど、
それではみなさんさようなら。
先程の女性にも挨拶して、
鷹ノ巣山避難小屋へ向かってみることにします。
あえて鷹ノ巣山避難小屋へ出て、
巻き道で水根山に戻ろうと思います。
このまま鷹ノ巣山避難小屋を越えて歩き続ければ雲取山に到着するわけで、
それもいいなあと一瞬ルート変更も考えましたが。
雲取山から下山して、
いつ来るとも知れぬバスを待つのは勘弁なので。
予定通り、
このまま奥多摩駅を目指すことにします。
鷹ノ巣山避難小屋は御前山の避難小屋と同じような作りで、
とてもきれいです。
いつか遭難したらここに泊まらせていだきます、
その時はひとつよろしくお願いします。
水根山から城山、
将門馬場とを抜けて六ツ石山分岐に出ました。
ここをトオノクボ方向へ下ると例の奥多摩3大急登りです。
まあ、
この場合は急下りですけど。
そんな恐ろしい急坂を下るわけもなく、
通り越して先へと進みます。
霧は更に濃くなって、
3メートル程しか先が見えません。
突然前方に登山者が浮かび上がって、
こんにちはとお互い挨拶する。
一間置いて、
後に振り向いて見てみるともう見えません。
なんだか幽霊と遭遇したみたいでとっても面白い、
これはもう「雨月物語」の世界です。
話は変わって私が高校2年生だった頃の話、
友人たちと野沢温泉へスキーに出かけましたが。
私は生まれてはじめてスキーを滑るというのに、
スキーのうまい悪友たちにいきなり上級者コースに連れて行かれた。
滑るのは問題なかったのですが、
止まることができない。
何度も何度も転んだ後、
とんでもなくひどい転び方をして。
レンタルスキーの板と靴がうまく外れてくれず、
呆気なく左足首を骨折してしまいました。
その骨折のせいで陸上部も退部し、
偉大なスプリンターになる夢を諦めましたが。
それからどうも左脚をかばうようになって、
右脚に比べて左脚の筋肉の付きがよろしくない。
これが原因で4時間5時間と山を歩き続けますと、
左脚の膝裏がちょいちょい痛くなる。
今日も徐々に痛くなってきて左脚を右脚でかばうものだから、
右脚の付け根までも痛くなってくる始末。
12時間歩き続けるためには、
この左脚問題を解決する技術と筋肉が必要です。
筋トレとか嫌いだけど、
左脚中心の筋トレを開始して右脚と同じ太さの筋肉を作り直す必要があるのかも知れません。
三ノ木戸山(1177m)を越えると、
かなり足元がぬかるんだ道。
危ない危ない滑る滑ると慎重に下っていたのにもかかわらず、
見事にすってんころりで泥だらけ。
登山開始から約6時間、
さすがに疲れているのでしょうか。
踏ん張りきれなかった自分を情けなく思いつつ、
もっと疲れない下り方を会得しなくてはいけないぞと強く反省するのでした。
今日も元気にトレイルラン、
彼等は短パンいっちょうで駆け下りて行きます。
山の中を30キロも平気で走る、
彼等のスタミナにはホント頭が下がります。
では私も真似をさせていただいてと、
ぬかるんだ下り坂を駆け下りてみましたら。
こちらの方が接地時間が短くて、
転ぶリスクが少ない。
おう、
まだまだ元気があるじゃないか俺。
さあラストスパートだぜぃと、
そのまま調子に乗って駆け下りましたら。
あっという間に登山道は終わり、
奥多摩駅に向かう舗装道路に出ました。
この道は奥多摩駅のどこへ出るのだろうと考えながら下り続けますと、
「タイムズマート」という超マイナーなコンビニの脇に出ました。
ああそっか、
ここに出るのかと感心しつつ。
奥多摩駅に到着したのが、
登山開始から7時間10分。
ここから更に5時間近く歩いて12時間か、
そう考えるとぞっとしますが。
プラス1時間プラス1時間とコースを延ばしてゆけば、
きっといつかは12時間歩けるようになる筈です。
60、70になっても山で遊べるように頑張りまっする。
イワモケ
毎日の 鍛錬大事 蟻歩み
JR青梅線・奥多摩駅→バス→倉戸口→温泉神社→倉戸山(1169m)→榧ノ木山(1485m)→水根山(1620m)→鷹ノ巣山(1736m)→鷹ノ巣山避難小屋→水根山→六ツ石山分岐→三ノ木戸山(1177m)→JR青梅線・奥多摩駅
距離=約21km 最大標高差=約1375m
[登山時間=7間10分]
2012-09-24
2012-07-04
下から富士山に登る
今年の夏は日帰りで富士山に登ろう、
と思い立ったが。
ご来光渋滞に巻き込まれるのは最悪なので、
夜間じゃなくて日中登ろうと思う。
往復で約10時間かかるらしいので、
その前に予行練習です。
てなわけで、
中央道日野から富士五湖線高速バスに乗って富士山駅へ向かうことにしたのですが。
この聞き慣れない富士山駅、
昨年の7月1日に富士吉田駅から改称されたばかりだそうです。
午前9時32分、
予定通りバスは1時間20分程で標高850mの富士山駅に到着。
ここから北口本宮富士浅間神社を抜けて、
標高2386mの六合目まで登ってみようと思います。
その標高差は1536m、
まあ予行練習としてはちょうどいいところですね。
金鳥居を抜けて約30分、
浅間神社に到着。
神社の脇を通り抜けると吉田口遊歩道に出ます。
2006年、
一時は荒廃していたかつての富士登拝道を整備して復活させた遊歩道だそうです。
いにしえの 富士講登山 いみじみと
なんてイメージだったのですが、
この遊歩道が実に単調でつまらない。
じわじわと、
微妙な登りがだらだら真っ直ぐ真っ直ぐ続く。
前を見て歩くと延々続く真っ直ぐな道に滅入ってしまうので、
足元を見て歩き続けました。
これを約90分、
「つまらん、つまらん」とつぶやきながら歩き続けますと中の茶屋に出ました。
ここから足元は舗装道に変わって、
時々横を車が通過して行きます。
これをまた約90分、
だらだら真っ直ぐ真っ直ぐ歩き続けますと。
やれやれようやっと、
標高1450mの馬返しに到着です。
しかしまあこの吉田口遊歩道、
あまりおすすめできません。
富士山駅から馬返しまでバスか出ているようですから、
これに乗るべきでしょう。
延々と真っ直ぐ続く遊歩道、
それも緩かに登り続けているので妙な疲れ方をします。
さほど景色も良くもありませんし、
などなどと心の中で文句を言っておりますと。
罰が当たったんでしょうか、
パラパラと雨が降ったてまいりました。
お腹も減ったし、
座るところを探してお昼にしたいと思います。
馬返しの駐車場を抜けて、
階段を上がると今は営業していない茶屋がありました。
「よかったら麦茶をどうぞ」と、
笑顔で誘ってくれたのは2名の観光協会ボランティアさんです。
座っていた先客の西洋人さんにも挨拶して、
ベンチに腰を下ろしました。
「山頂へ行かれますか?」と聞かれたので、
「いえ、今日は六合目までです」と私。
すると先客の西洋人さん、
麦茶を飲み干して立ち上がりました。
彼は今回、
二泊三日でゆっくり富士山を満喫するそうです。
二人のボランティアさんにお礼を言って、
その西洋人さんは登って行きました。
「やっぱり日帰りは厳しいですかねえ」と聞いてみると、
ボランティアさんのひとりが10年程前に昼間の日帰りをやられたそうです。
お鉢巡りなしの剣ヶ峰往復で、
やっぱり10時間。
帰りは膝がガクガクで、
かなりきついとのこと。
その代わりご来光狙いの夜間登山とは違って、
昼間はさほどの混雑はないそうです。
軽いお昼を済ませ、
雨合羽の準備をしていよいよ富士登山開始です。
「ゴミもどうぞ」と、
ボランティアさんが広げたゴミ袋へ食べたお昼の残骸を入れさせてもらって。
「ごきげんよう」と二人に別れを告げ、
歩き出したのはいいけれど。
止むどころか、
雨はいよいよ本降りです。
15時過ぎからパラパラと小降りの雨、
の予報だったのに。
ああしくじった、
今日じゃなかったと後悔しながら標高1700mの二合目廃墟に飛び込んだ。
廃墟にはまた、
先程の西洋人さんが先客で雨宿り中。
しばらく二人して、
雨の様子をうかがってましたが。
この雨、
止みそうにない。
富士の雨、
これも風情。
とはさすがに思えなが、
こうなったら雨を楽しむしかない。
しっかり水分補給して、
「ごきげんよう」と出発した。
登りはさほど急ではないが、
標高のせいか。
それともあの吉田口遊歩道のボディ・ブローのせいなのか、
結構足が重い。
それにしてもトレイルランな人々は凄いな、
先程から元気に駆け下りて来る数人と挨拶したが。
その顔をよくよく見てみると、
皆さん結構なお歳のご様子。
ほんと、
大したもんです。
降り続く雨もさほど気にならなくなり、
雨のお陰で大量に発生したマイナスイオンを吸い込みつつ標高2010mの四合目を通過。
さてどうしたものか、
六合目まで登るのを取り止めて。
五合目から脇へそれ、
富士スバルラインへ向かおうか。
そうすれば、
15時の新宿行き高速バス最終便に間に合うかも知れない。
よしそうしようと決めて、
ピッチを上げる私。
標高2300mの五合目で登山道を右にそれて、
スバルラインへと向かう舗装道路を大股で進むと。
単独行登山客らしき、
ひとりの西洋人さんに道を聞かれた。
新宿に帰りたい彼は逆方向へと向かっていたので、
こっちこっちと一緒にスバルラインへと向かう。
またしばらく大股で進むと、
六合目へ向かう登山道の入り口に団体登山客。
今日は七合目か八合目の山小屋で仮眠して、
ご来光アタックですね。
くわばらくわばら、
やっぱり私は日中の日帰りを目指します。
富士山駅を出発してちょうど5時間、
標高2304mのスバルラインのバスのりばに到着。
その標高差、
1454mです。
剣ヶ峰の標高は3775mだから、
五合目からの標高差は1471m。
標高差はほぼ同じですが、
気圧と直射が体力を消耗させるのでしょうね。
今日のコースはガイドブックによると7時間、
これを5時間で登れましたので。
五合目と剣ヶ峰の往復も、
なんとか7時間くらいでおさまらないものかしら。
帰りのバスの時間があるので、
7時間目標で往復したいな。
その為にはもう少しパワーが必要です、
富士登山1週前に奥多摩で調整登山をした方が良さそうです。
標高1736mの鷹ノ巣山、
調整に絶好かも知れない。
まだ登ってないし、
登っちゃおうかな。
富士急行のチケット売り場で15時発新宿行き最終バスのチケットを購入して、
近くの食堂に入った。
350円のホットコーヒーを頼んで、
食堂の片隅で着替えをさせてもらった。
ここまで本格的な雨の登山は初体験でしたが、
慣れると雨って気になりませんね。
雨に慣れれば、
大人の山も平気です。
来年はひとつ、
北岳あたりを目指そうか。
などなどと、
富士山を飛び越えて北岳に思い馳せておりますとバスの出発時間。
食堂を出てバス乗り場に向かいますと、
新宿行きの最終バスは西洋人さんばかり。
途中で道に迷っていた、
あの西洋人さんはいるかしらと探してみたが見当たらなかった。
バスに乗り込んで、
見渡してみたら私が唯一のアジア系です。
どうしたんでしょう?
西洋方面で、
富士山が大ブレーク中なんでしょうか?
背中に大きく「富士山」とプリントされた赤いトレーナーを着た西洋男子、
そのトレーナーが妙にお洒落で欲しいなと思った次第です。
8月の日帰り富士登山、
頑張りまっする。
イワモケ
富士急・富士山駅→北口本宮富士浅間神社→東富士五湖道路→中の茶屋→馬返し→一合目→二合目→三合目→四合目→佐藤小屋→泉ヶ滝→富士スバルライン五合目
[登山時間=約5時間] 距離=14.2km 最大標高差=1538m
と思い立ったが。
ご来光渋滞に巻き込まれるのは最悪なので、
夜間じゃなくて日中登ろうと思う。
往復で約10時間かかるらしいので、
その前に予行練習です。
てなわけで、
中央道日野から富士五湖線高速バスに乗って富士山駅へ向かうことにしたのですが。
この聞き慣れない富士山駅、
昨年の7月1日に富士吉田駅から改称されたばかりだそうです。
午前9時32分、
予定通りバスは1時間20分程で標高850mの富士山駅に到着。
ここから北口本宮富士浅間神社を抜けて、
標高2386mの六合目まで登ってみようと思います。
その標高差は1536m、
まあ予行練習としてはちょうどいいところですね。
金鳥居を抜けて約30分、
浅間神社に到着。
神社の脇を通り抜けると吉田口遊歩道に出ます。
2006年、
一時は荒廃していたかつての富士登拝道を整備して復活させた遊歩道だそうです。
いにしえの 富士講登山 いみじみと
なんてイメージだったのですが、
この遊歩道が実に単調でつまらない。
じわじわと、
微妙な登りがだらだら真っ直ぐ真っ直ぐ続く。
前を見て歩くと延々続く真っ直ぐな道に滅入ってしまうので、
足元を見て歩き続けました。
これを約90分、
「つまらん、つまらん」とつぶやきながら歩き続けますと中の茶屋に出ました。
ここから足元は舗装道に変わって、
時々横を車が通過して行きます。
これをまた約90分、
だらだら真っ直ぐ真っ直ぐ歩き続けますと。
やれやれようやっと、
標高1450mの馬返しに到着です。
しかしまあこの吉田口遊歩道、
あまりおすすめできません。
富士山駅から馬返しまでバスか出ているようですから、
これに乗るべきでしょう。
延々と真っ直ぐ続く遊歩道、
それも緩かに登り続けているので妙な疲れ方をします。
さほど景色も良くもありませんし、
などなどと心の中で文句を言っておりますと。
罰が当たったんでしょうか、
パラパラと雨が降ったてまいりました。
お腹も減ったし、
座るところを探してお昼にしたいと思います。
馬返しの駐車場を抜けて、
階段を上がると今は営業していない茶屋がありました。
「よかったら麦茶をどうぞ」と、
笑顔で誘ってくれたのは2名の観光協会ボランティアさんです。
座っていた先客の西洋人さんにも挨拶して、
ベンチに腰を下ろしました。
「山頂へ行かれますか?」と聞かれたので、
「いえ、今日は六合目までです」と私。
すると先客の西洋人さん、
麦茶を飲み干して立ち上がりました。
彼は今回、
二泊三日でゆっくり富士山を満喫するそうです。
二人のボランティアさんにお礼を言って、
その西洋人さんは登って行きました。
「やっぱり日帰りは厳しいですかねえ」と聞いてみると、
ボランティアさんのひとりが10年程前に昼間の日帰りをやられたそうです。
お鉢巡りなしの剣ヶ峰往復で、
やっぱり10時間。
帰りは膝がガクガクで、
かなりきついとのこと。
その代わりご来光狙いの夜間登山とは違って、
昼間はさほどの混雑はないそうです。
軽いお昼を済ませ、
雨合羽の準備をしていよいよ富士登山開始です。
「ゴミもどうぞ」と、
ボランティアさんが広げたゴミ袋へ食べたお昼の残骸を入れさせてもらって。
「ごきげんよう」と二人に別れを告げ、
歩き出したのはいいけれど。
止むどころか、
雨はいよいよ本降りです。
15時過ぎからパラパラと小降りの雨、
の予報だったのに。
ああしくじった、
今日じゃなかったと後悔しながら標高1700mの二合目廃墟に飛び込んだ。
廃墟にはまた、
先程の西洋人さんが先客で雨宿り中。
しばらく二人して、
雨の様子をうかがってましたが。
この雨、
止みそうにない。
富士の雨、
これも風情。
とはさすがに思えなが、
こうなったら雨を楽しむしかない。
しっかり水分補給して、
「ごきげんよう」と出発した。
登りはさほど急ではないが、
標高のせいか。
それともあの吉田口遊歩道のボディ・ブローのせいなのか、
結構足が重い。
それにしてもトレイルランな人々は凄いな、
先程から元気に駆け下りて来る数人と挨拶したが。
その顔をよくよく見てみると、
皆さん結構なお歳のご様子。
ほんと、
大したもんです。
降り続く雨もさほど気にならなくなり、
雨のお陰で大量に発生したマイナスイオンを吸い込みつつ標高2010mの四合目を通過。
さてどうしたものか、
六合目まで登るのを取り止めて。
五合目から脇へそれ、
富士スバルラインへ向かおうか。
そうすれば、
15時の新宿行き高速バス最終便に間に合うかも知れない。
よしそうしようと決めて、
ピッチを上げる私。
標高2300mの五合目で登山道を右にそれて、
スバルラインへと向かう舗装道路を大股で進むと。
単独行登山客らしき、
ひとりの西洋人さんに道を聞かれた。
新宿に帰りたい彼は逆方向へと向かっていたので、
こっちこっちと一緒にスバルラインへと向かう。
またしばらく大股で進むと、
六合目へ向かう登山道の入り口に団体登山客。
今日は七合目か八合目の山小屋で仮眠して、
ご来光アタックですね。
くわばらくわばら、
やっぱり私は日中の日帰りを目指します。
富士山駅を出発してちょうど5時間、
標高2304mのスバルラインのバスのりばに到着。
その標高差、
1454mです。
剣ヶ峰の標高は3775mだから、
五合目からの標高差は1471m。
標高差はほぼ同じですが、
気圧と直射が体力を消耗させるのでしょうね。
今日のコースはガイドブックによると7時間、
これを5時間で登れましたので。
五合目と剣ヶ峰の往復も、
なんとか7時間くらいでおさまらないものかしら。
帰りのバスの時間があるので、
7時間目標で往復したいな。
その為にはもう少しパワーが必要です、
富士登山1週前に奥多摩で調整登山をした方が良さそうです。
標高1736mの鷹ノ巣山、
調整に絶好かも知れない。
まだ登ってないし、
登っちゃおうかな。
富士急行のチケット売り場で15時発新宿行き最終バスのチケットを購入して、
近くの食堂に入った。
350円のホットコーヒーを頼んで、
食堂の片隅で着替えをさせてもらった。
ここまで本格的な雨の登山は初体験でしたが、
慣れると雨って気になりませんね。
雨に慣れれば、
大人の山も平気です。
来年はひとつ、
北岳あたりを目指そうか。
などなどと、
富士山を飛び越えて北岳に思い馳せておりますとバスの出発時間。
食堂を出てバス乗り場に向かいますと、
新宿行きの最終バスは西洋人さんばかり。
途中で道に迷っていた、
あの西洋人さんはいるかしらと探してみたが見当たらなかった。
バスに乗り込んで、
見渡してみたら私が唯一のアジア系です。
どうしたんでしょう?
西洋方面で、
富士山が大ブレーク中なんでしょうか?
背中に大きく「富士山」とプリントされた赤いトレーナーを着た西洋男子、
そのトレーナーが妙にお洒落で欲しいなと思った次第です。
8月の日帰り富士登山、
頑張りまっする。
イワモケ
富士急・富士山駅→北口本宮富士浅間神社→東富士五湖道路→中の茶屋→馬返し→一合目→二合目→三合目→四合目→佐藤小屋→泉ヶ滝→富士スバルライン五合目
[登山時間=約5時間] 距離=14.2km 最大標高差=1538m
2012-03-02
雪山で、ニホンカモシカくんに2度出会う
平日だけど、
これがラストチャンスかも知れないので、
行って参りました、
雪の高水三山。
マタギはピンスパイク付きの長靴で、
道無き山道を歩き回っていると図書館の本で知り、
ピンスパイク付きの長靴を私も試してみる事にしました。
御岳駅で下車して北側の急登りから、
まずは惣岳山を目指して登り始めたのが午前10時前。
御岳駅から、
惣岳山(756m)→岩茸石山(793m)→高水山(759m)ですと、
大変しんどいので断然皆さん、
軍畑駅スタートで高水山→岩茸石山→惣岳山みたいです。
私は御岳駅スタートの急登りの方が好きで、
今回これで3度目です。
という訳でこちら側には誰もいません。
ひとり、
ふわふわの雪道を長靴で登ります。
長靴で山歩きって、
ちょっと心配でしたが意外と快調です。
アイゼンを装着した事はないけれど、
長靴でも充分登れますね。
約90分大汗かいて、
まずは惣岳山に到着。
少々休憩をして、
絶景の岩茸石山を目指して出発しますと、
難所の岩場下りです。
今日は岩肌が雪に覆われていて、
滑りやすくて危険です。
慎重に岩場を下って更に40分程歩くと、
やれやれ岩茸石山です。
岩茸石山頂で本日初、
初老3人組の登山客と遭遇しました。
ベンチに腰掛けて、
大汗拭いつつ水分補給をしながら、
遠くに見える山々を眺めれば、
ホント生きてます俺ってカンジです。
元旦以来の登山で、
ふくらはぎに軽いハリです。
実は途中、
道を間違えて、
登山道ではない超急登りを登ってしまいました。
途中で間違えた事に気付きましたが、
そのまま強引に登ってしまったので、
ふくらはぎに軽いハリです。
やや筋肉痛気味ではありますが、
思った以上に長靴が快調で、
これならまだまだ歩けそうです。
高水山を抜けて下山したら、
榎峠から雷電山に入って、
青梅丘陵ハインキングコースを抜けて青梅駅から帰ろう。
そう決めると、
まだまだ先が長いので、
ふわふわの雪道を飛び跳ねながら下山。
途中でトレイルランな方とすれ違いましたが、
ホント色んな方がいますね。
雪の高水山常福院を散策して、
皇太子殿下と雅子妃の新婚時代を思い出しながら高水三山を無事下山。
一旦東京都道193号に出て、
軍畑駅とは反対方向へ上がって行くと、
右手に雷電山方面の道標があります。
その脇から入山しようとすると、
その隣に 「雷電山付近で熊が目撃された」という注意喚起の看板です。
雷電山に熊なんかいるのかなあ?と、
首を傾げてみましたが、
鈴も笛も持っていないのでやっぱり心配です。
しょうがないから 時々、
奇声を発しながら登る事にしました。
相変わらず誰にも会わず、
ひとり雪道を40分程登りますと、
ザザザッと強い物音です。
熊か?と立ち止まって身構えますと、
1頭のニホンカモシカくんがじっと私を見ている。
奥多摩の本仁田山周辺にはいるらしいとは聞いていましたが、
まさか青梅の雷電山でニホンカモシカくんに出会えるとは。
ホントびっくりです。
熊には会いたくないけど、
ニホンカモシカくんなら大歓迎です。
ニホンカモシカくんは好奇心が強くて、
人間を見学するために、
わざと近づいて来る事もあるそうです。
きっと私に興味を示して、
近づいて来てくれたんでしょうね。
あんまりニホンカモシカくんの顔が可愛いので、
しばらく見入ってしまいました。
ニホンカモシカくんの方も、
身じろぎもせずにじっと私を見つめ続けています。
私が少し歩くと、
ニホンカモシカくんは首だけ動かして見続けます。
恐らくずっと、
このまま見つめ合い続けても、
ニホンカモシカくんは逃げないんでしょうね。
ホント不思議でカワ(・∀・)イイ!!ですコイツ。
こうやって、
ずっと見つめ合ってる訳にも行かないので。
ニホンカモシカくんにごめんなすってと一礼して、
先へ進む事にします。
それにしても、
雷電山へ足を延ばして正解でした。
ニホンカモシカくんに会えるなんて、
こんなチャンスはなかなかないぞと。
ほくそ笑みながら更に30分程進みますと、
またザザザッです。
熊か?と立ち止まって身構えますと、
別のニホンカモシカくんがこちらをじっと見ている。
こんな事って本当にあるんだろうか?
立て続けに2頭のニホンカモシカくんと、
奥多摩じゃなくて青梅で出会うなんて。
面白いから、
またしばらく見つめ合って、
笑ったり、
面白い顔をしたりしてみましたが。
ニホンカモシカくんは、
キョトンと無表情で私を見つめ続けるばかりです。
それではさようならと、
今度は手を振って、
2頭目のニホンカモシカくんともお別れして、
無事下山しました。
カモシカに 好かれる俺は 男前
イワモケ
JR青梅線・御岳駅→惣岳山(756m)→岩茸石山(793m)→高水山(759m)→榎峠→雷電山(494m)→辛垣城跡→名郷峠→三方山(454m)→青梅丘陵ハイキングコース→JR青梅線・青梅駅
[登山時間=約6時間] 距離=15.8km 最大標高差=556m
これがラストチャンスかも知れないので、
行って参りました、
雪の高水三山。
マタギはピンスパイク付きの長靴で、
道無き山道を歩き回っていると図書館の本で知り、
ピンスパイク付きの長靴を私も試してみる事にしました。
御岳駅で下車して北側の急登りから、
まずは惣岳山を目指して登り始めたのが午前10時前。
御岳駅から、
惣岳山(756m)→岩茸石山(793m)→高水山(759m)ですと、
大変しんどいので断然皆さん、
軍畑駅スタートで高水山→岩茸石山→惣岳山みたいです。
私は御岳駅スタートの急登りの方が好きで、
今回これで3度目です。
という訳でこちら側には誰もいません。
ひとり、
ふわふわの雪道を長靴で登ります。
長靴で山歩きって、
ちょっと心配でしたが意外と快調です。
アイゼンを装着した事はないけれど、
長靴でも充分登れますね。
約90分大汗かいて、
まずは惣岳山に到着。
少々休憩をして、
絶景の岩茸石山を目指して出発しますと、
難所の岩場下りです。
今日は岩肌が雪に覆われていて、
滑りやすくて危険です。
慎重に岩場を下って更に40分程歩くと、
やれやれ岩茸石山です。
岩茸石山頂で本日初、
初老3人組の登山客と遭遇しました。
ベンチに腰掛けて、
大汗拭いつつ水分補給をしながら、
遠くに見える山々を眺めれば、
ホント生きてます俺ってカンジです。
元旦以来の登山で、
ふくらはぎに軽いハリです。
実は途中、
道を間違えて、
登山道ではない超急登りを登ってしまいました。
途中で間違えた事に気付きましたが、
そのまま強引に登ってしまったので、
ふくらはぎに軽いハリです。
やや筋肉痛気味ではありますが、
思った以上に長靴が快調で、
これならまだまだ歩けそうです。
高水山を抜けて下山したら、
榎峠から雷電山に入って、
青梅丘陵ハインキングコースを抜けて青梅駅から帰ろう。
そう決めると、
まだまだ先が長いので、
ふわふわの雪道を飛び跳ねながら下山。
途中でトレイルランな方とすれ違いましたが、
ホント色んな方がいますね。
雪の高水山常福院を散策して、
皇太子殿下と雅子妃の新婚時代を思い出しながら高水三山を無事下山。
一旦東京都道193号に出て、
軍畑駅とは反対方向へ上がって行くと、
右手に雷電山方面の道標があります。
その脇から入山しようとすると、
その隣に 「雷電山付近で熊が目撃された」という注意喚起の看板です。
雷電山に熊なんかいるのかなあ?と、
首を傾げてみましたが、
鈴も笛も持っていないのでやっぱり心配です。
しょうがないから 時々、
奇声を発しながら登る事にしました。
相変わらず誰にも会わず、
ひとり雪道を40分程登りますと、
ザザザッと強い物音です。
熊か?と立ち止まって身構えますと、
1頭のニホンカモシカくんがじっと私を見ている。
奥多摩の本仁田山周辺にはいるらしいとは聞いていましたが、
まさか青梅の雷電山でニホンカモシカくんに出会えるとは。
ホントびっくりです。
熊には会いたくないけど、
ニホンカモシカくんなら大歓迎です。
ニホンカモシカくんは好奇心が強くて、
人間を見学するために、
わざと近づいて来る事もあるそうです。
きっと私に興味を示して、
近づいて来てくれたんでしょうね。
あんまりニホンカモシカくんの顔が可愛いので、
しばらく見入ってしまいました。
ニホンカモシカくんの方も、
身じろぎもせずにじっと私を見つめ続けています。
私が少し歩くと、
ニホンカモシカくんは首だけ動かして見続けます。
恐らくずっと、
このまま見つめ合い続けても、
ニホンカモシカくんは逃げないんでしょうね。
ホント不思議でカワ(・∀・)イイ!!ですコイツ。
こうやって、
ずっと見つめ合ってる訳にも行かないので。
ニホンカモシカくんにごめんなすってと一礼して、
先へ進む事にします。
それにしても、
雷電山へ足を延ばして正解でした。
ニホンカモシカくんに会えるなんて、
こんなチャンスはなかなかないぞと。
ほくそ笑みながら更に30分程進みますと、
またザザザッです。
熊か?と立ち止まって身構えますと、
別のニホンカモシカくんがこちらをじっと見ている。
こんな事って本当にあるんだろうか?
立て続けに2頭のニホンカモシカくんと、
奥多摩じゃなくて青梅で出会うなんて。
面白いから、
またしばらく見つめ合って、
笑ったり、
面白い顔をしたりしてみましたが。
ニホンカモシカくんは、
キョトンと無表情で私を見つめ続けるばかりです。
それではさようならと、
今度は手を振って、
2頭目のニホンカモシカくんともお別れして、
無事下山しました。
カモシカに 好かれる俺は 男前
イワモケ
JR青梅線・御岳駅→惣岳山(756m)→岩茸石山(793m)→高水山(759m)→榎峠→雷電山(494m)→辛垣城跡→名郷峠→三方山(454m)→青梅丘陵ハイキングコース→JR青梅線・青梅駅
[登山時間=約6時間] 距離=15.8km 最大標高差=556m
2012-01-03
初日の出
午前3時35分、
「武蔵御獄神社初日の出号」に最寄り駅の河辺から乗車する。
車内には山ガールと山親爺、
へべれけ朝帰りと初詣に向かうらしき大学生風の若者たちで混み合っていた。
午前3時57分、御獄駅に到着。
改札を抜けて、バス乗り場に向かうと長蛇の列。
すし詰めのバスに揺られて、なんとか滝本駅に到着。
ここからまた、すし詰めのケーブルカーに乗って。
御岳山駅に到着したのが、午前4時35分頃。
御獄神社の脇を抜けて、いよいよ「奥の院周遊コース」に入る。
さあヘッドライト点灯して、いざ大岳山へ。
と意気込んでみたが、本当に真っ暗で恐ろしくなってきた。
熊なんぞと遭遇したら、どうしよう?
熊ちゃん、静かに冬眠してておくれと祈りながら。
ひとり真っ暗な山道を進むと、5人組の登山者たちに追いついた。
ヘッドライトが5個あると、こんなに明るいのか。
こりゃあ有り難いと、このグループの最後尾にぴったりつき。
見知らぬお父さんと世間話などしながら進みますと、
徐々に登りがキツくなって来て急失速する5人組。
まあ、この辺りが潮時だなと。
「お先です」と5人組に別れを告げて、再びひとり旅。
ぐんぐんぐんぐん登って、ふと左手を見てみると。
眼下に広がるこの、百万ドルの夜景。
大岳山に登るのは2度目だが、こんなに夜景が綺麗だなんて。
昼間の登山では、想像も出来なかった。
カメラにこの素晴らしい夜景を収めたいところだが、
私のヘボカメラでは当然写せる筈もなく諦める。
更に暗い山道を登り続けると、
遠くからこちらに近づいて来るヘッドライトの光。
これがローソクの灯りなら、
「八つ墓村」だなとほくそ笑みながら進むと。
すれ違い様、「御岳山はこっちですか?」と尋ねられたので。
「はい、こっちです」と答えて別れたが、あの男性。
さて、どっから登って御岳山を目指しているのでしょう?
ホント不思議だなと、首を傾げ。
しばらく歩くとやっと、大岳山荘跡に到着。
ここまで来れば、もう着いたも同然。
一安心して水分補給していると、
張ったテントの前で焚き火をしている中年男性がひとり。
寒そうに身体を屈めて、コーヒー的なものを飲んでいた。
元旦の山登りは初体験だが、
ほんと色んな人がいるもんだと感心しながら更に進んで。
大岳神社脇を抜ければ、最後の岩登り。
この寒空に大汗かきかき、遂に登頂大岳山。
山頂には15名程の先客たちが、初日の出を撮ろうと。
広げた三脚にカメラを乗せて、東の空に向けて待ち構えている。
携帯電話を取り出して時間を確認すれば、午前6時10分過ぎ。
そのまま嫁に電話してみたら、何故か通じた。
ソフトバンクは全然ダメという悪評をよく耳にするが、
大岳山で電話が通じれば大したもんだ。
嫁に無事だと報告を済ませ、
彼女に準備してもらったホットレモン。
こいつを飲んで温まっていると、
たまたま座った岩の真っ正面。
うっすらこう、富士山が見えるじゃないか。
「山の神様、ほんの一瞬でいいから。
雲を除けて初日の出を拝ましてくださいまし」と、
本気で祈っている先客たちの声。
これはいい席を確保した、今年はどうも雲が邪魔をして。
初日の出はムリっぽいから、初富士を楽しもう。
それからじーと、
美しい富士の山を見つめて日の出待つ。
さっきまで大汗かいていた身体はすっかり冷え、
ホットレモンをおかわりして暖を取る。
おそらくこの山頂、氷点下6℃くらいじゃないのかな?
振り返って、周囲を見回してみると。
15名程だった先客たちがいつの間にか、
倍程に膨れ上がっていた。
男9、女1の割合。
山ガールたちはきっと皆、日の出山ですね。
午前6時30分過ぎ、東の空は徐々に明るくなったが。
やっぱり雲が邪魔をして、初日の出が見えない。
私は真正面に見える富士山を撮ろうと、何度もカメラを構えていたが。
突然、バッテリー切れマークが点灯。
充電して来たばかりのバッテリーなのに、何故?
あり得ないんだけど?
こんな大事な時に、カメラが使えないなんて。
きっと寒さのせいだろうと、バッテリーを取り出して。
手でこすって温めたら、少し残量が増えた。
広角のままだと撮影出来るけど、
ズームを使うと途端にシャットダウンする。
まったく正月早々、ツイてないぜ。
初日の出も拝めないし、カメラは絶不調だし。
これ以上ここに居ても仕方がないから、下山しようと。
立ち上がったのが、午前7時過ぎ。
岩場を下り、
大岳神社まで戻ると不思議な朝日が神社を照らしていた。
そうだったのか、この大岳神社は初日の出神社だったのかと。
感心しながら、更に下山する。
先日、
「登山詳細図・奥多摩東部」という新しい山の地図を購入した。
「山と高原地図」には掲載されていない(もしくは点線でしか掲載されていない)
ルートがいくつもあって、今日はこれを試そうと思う。
という訳で途中、「サルギ尾根」へ入って。
なんとなく、「上高岩山」の展望台に着いた。
ホントなんとなく着いた展望台だったが、これが大当たり。
360度近い眺望の展望台で、超素晴らしいのに誰もいない。
来年はここで初日の出を見た後、大岳山に登って初富士を見よう。
そうだそうしようと、カメラを取り出して素晴らしい眺望を撮影し始めたら。
どういう訳か、ズームも問題なく使えて。
すっかり、カメラの調子が戻っていた。
なんだったんだろう?
大岳山の呪いだったのか、ホント訳がわからない。
ここから「ロックガーデン」まで下る、謎のコースを試してみる事にしたのだが。
これがもう、とんでもない悪路で笑ってしまった。
随所に鎖と梯子が用意されていて、整備はされているのだが。
急勾配過ぎてホント、笑ってしまう。
いつか元気のいい夏の日に、この登りを試してみよう。
どうにかこうにかロックガーデに辿り着いて、
天狗岩を右手に御岳山へ戻ることにする。
元旦の早朝に何故か、ロックガーデンを歩いている。
不思議な感覚に浸りながら、凍った小川を写真に収めていると。
「おめでとうございます」と、声を掛けられた。
こちらも「おめでとうございます」と、挨拶したが。
見知らぬ人に、あけおめ挨拶するのって。
ホント、山ならではだと思う。
街でいきなり、
知らない人に「おめでとうございます」と声を掛けても。
頭のおかしい人だと思われて、無視されるだけだろう。
でもね、知らない人に。
「おめでとうございます」と挨拶するのって、悪くないぞ。
広めよう、知らない人におめでとうの挨拶ってかッ?
なんてんで更に進み続けると、ゴソゴソゴソゴソと大きな物音。
驚いて、山の斜面を見てみると。
私に遭遇してびっくりしたらしい子熊が、
斜面を駆け下りて行くのが見える。
恐ろしい、冬眠していないじゃないか。
子熊で良かった、親熊じゃあひとたまりもないぞ。
正月から顔面血だらけで、病院送りだ。
しかし、御岳山のこんな近くに熊がいるなんて。
油断大敵、熊注意。
注意一秒、怪我一生ってかッ?
うーんやれやれ困った、
五反田から毎年初詣に訪れる美術の佐々木先生と。
その内縁の奥さんで、演出家の八代さん。
11時頃、御獄の商店街で待ち合わせしているんだけど。
まだ、9時前じゃないか。
この後、日の出山にも登って下りてで11時前の計算だったが。
さすがにもう、くったくた。
真っ暗闇の登山って、明るい登山の倍疲れるな。
しばらく平尾平展望台で休憩して、
日の出山に登ろうか悩んでみたが。
やっぱりもう、登る体力が残ってないみたいだから。
御岳の集落でも散策して、
時間をつぶそうとぶらぶらあてもなく歩く。
しかし皆さん早起きですね、
元旦の朝っぱらから御岳山に来るは来るはの大盛況。
おそらくきっと、
高尾山はもっと大変な事になってるんでしょう。
山が流行るのはいい事なのか、悪い事なのか。
まあ、山の人はマナーが大変よろしいから。
いい事なんでしょうね、海が流行るより。
などなどと、写真撮り撮り散策していると。
午前10時過ぎ、
佐々木先生から「ケーブル駅に到着」との電話です。
御獄神社の入口で待ち合わせて、ベンチに腰掛けて待つ事30分。
皆さんが大変苦労する、ケーブル駅から御獄神社までの急登り。
やっぱり高血圧先生は遅かった、
「遅いよ先生、時間掛かり過ぎ」と文句をひとつ。
私は概ねクリスチャンだから、お二人で参拝して来てもらって。
佐々木先生行きつけ、「蕎麦処・紅葉屋」さんへ向かう。
もうなんだか知らないけど、
お腹がぺこぺこだから思わずカレーライスを頼んでしまったら。
「ここは蕎麦が美味しいんだから、
蕎麦食べなきゃダメだよ」と注意され。
佐々木ご夫妻の頼んだ、
味噌田楽とざるそばとをビールのあてにして。
ちっちゃいその、新年会です。
ボンカレーの味にそっくりなカレーライスを平らげて、
すっかり満腹大満足。
佐々木ご夫妻とは、ケーブル駅前でお別れして。
私は大塚山方面からとぼとぼ、下山です。
今日はひとつ、
大塚山の電波塔を左に折れる。
「鉄五郎新道」というのコースを試してみようと、思います。
これも「登山詳細図・奥多摩東部」で発見したコースですが、
これまた大変な急斜面でした。
御前山から奥多摩湖へと続く急斜面とか、
本仁田山の恐ろしい急斜面とか。
それに匹敵する程の急斜面を何度も滑りながら、
格闘する事約90分。
想像以上に時間も掛かったこのコース、2度とないなと心に決めましたが。
ふと、途中で挨拶を交わしたおじさんを思い出す。
あの人は下から全部登って来たのだろうか、凄いな。
結構、涼しい顔して登ってたけど。
そうだ、これを登らなきゃ。
あのおじさんに、負けた事になるじゃないか。
機会があればもう一度、ここを登りきってやると静かに誓い直して。
青梅線の古里駅に到着したのが、午後2時過ぎ。
御獄駅へ午前4時に到着して、早10時間余り。
長い長い、私の初日の出の旅が終わりました。
正月早々、身体の節々が筋肉痛って。
ホント、なんて爽快なんでしょう。
朝から酒飲んで、ゴロゴロする不健康な人生よサラバです。
これに懲りず、毎年の習わしにしますです。
あー、疲れた。
イワモケ
「武蔵御獄神社初日の出号」に最寄り駅の河辺から乗車する。
車内には山ガールと山親爺、
へべれけ朝帰りと初詣に向かうらしき大学生風の若者たちで混み合っていた。
午前3時57分、御獄駅に到着。
改札を抜けて、バス乗り場に向かうと長蛇の列。
すし詰めのバスに揺られて、なんとか滝本駅に到着。
ここからまた、すし詰めのケーブルカーに乗って。
御岳山駅に到着したのが、午前4時35分頃。
御獄神社の脇を抜けて、いよいよ「奥の院周遊コース」に入る。
さあヘッドライト点灯して、いざ大岳山へ。
と意気込んでみたが、本当に真っ暗で恐ろしくなってきた。
熊なんぞと遭遇したら、どうしよう?
熊ちゃん、静かに冬眠してておくれと祈りながら。
ひとり真っ暗な山道を進むと、5人組の登山者たちに追いついた。
ヘッドライトが5個あると、こんなに明るいのか。
こりゃあ有り難いと、このグループの最後尾にぴったりつき。
見知らぬお父さんと世間話などしながら進みますと、
徐々に登りがキツくなって来て急失速する5人組。
まあ、この辺りが潮時だなと。
「お先です」と5人組に別れを告げて、再びひとり旅。
ぐんぐんぐんぐん登って、ふと左手を見てみると。
眼下に広がるこの、百万ドルの夜景。
大岳山に登るのは2度目だが、こんなに夜景が綺麗だなんて。
昼間の登山では、想像も出来なかった。
カメラにこの素晴らしい夜景を収めたいところだが、
私のヘボカメラでは当然写せる筈もなく諦める。
更に暗い山道を登り続けると、
遠くからこちらに近づいて来るヘッドライトの光。
これがローソクの灯りなら、
「八つ墓村」だなとほくそ笑みながら進むと。
すれ違い様、「御岳山はこっちですか?」と尋ねられたので。
「はい、こっちです」と答えて別れたが、あの男性。
さて、どっから登って御岳山を目指しているのでしょう?
ホント不思議だなと、首を傾げ。
しばらく歩くとやっと、大岳山荘跡に到着。
ここまで来れば、もう着いたも同然。
一安心して水分補給していると、
張ったテントの前で焚き火をしている中年男性がひとり。
寒そうに身体を屈めて、コーヒー的なものを飲んでいた。
元旦の山登りは初体験だが、
ほんと色んな人がいるもんだと感心しながら更に進んで。
大岳神社脇を抜ければ、最後の岩登り。
この寒空に大汗かきかき、遂に登頂大岳山。
山頂には15名程の先客たちが、初日の出を撮ろうと。
広げた三脚にカメラを乗せて、東の空に向けて待ち構えている。
携帯電話を取り出して時間を確認すれば、午前6時10分過ぎ。
そのまま嫁に電話してみたら、何故か通じた。
ソフトバンクは全然ダメという悪評をよく耳にするが、
大岳山で電話が通じれば大したもんだ。
嫁に無事だと報告を済ませ、
彼女に準備してもらったホットレモン。
こいつを飲んで温まっていると、
たまたま座った岩の真っ正面。
うっすらこう、富士山が見えるじゃないか。
「山の神様、ほんの一瞬でいいから。
雲を除けて初日の出を拝ましてくださいまし」と、
本気で祈っている先客たちの声。
これはいい席を確保した、今年はどうも雲が邪魔をして。
初日の出はムリっぽいから、初富士を楽しもう。
それからじーと、
美しい富士の山を見つめて日の出待つ。
さっきまで大汗かいていた身体はすっかり冷え、
ホットレモンをおかわりして暖を取る。
おそらくこの山頂、氷点下6℃くらいじゃないのかな?
振り返って、周囲を見回してみると。
15名程だった先客たちがいつの間にか、
倍程に膨れ上がっていた。
男9、女1の割合。
山ガールたちはきっと皆、日の出山ですね。
午前6時30分過ぎ、東の空は徐々に明るくなったが。
やっぱり雲が邪魔をして、初日の出が見えない。
私は真正面に見える富士山を撮ろうと、何度もカメラを構えていたが。
突然、バッテリー切れマークが点灯。
充電して来たばかりのバッテリーなのに、何故?
あり得ないんだけど?
こんな大事な時に、カメラが使えないなんて。
きっと寒さのせいだろうと、バッテリーを取り出して。
手でこすって温めたら、少し残量が増えた。
広角のままだと撮影出来るけど、
ズームを使うと途端にシャットダウンする。
まったく正月早々、ツイてないぜ。
初日の出も拝めないし、カメラは絶不調だし。
これ以上ここに居ても仕方がないから、下山しようと。
立ち上がったのが、午前7時過ぎ。
岩場を下り、
大岳神社まで戻ると不思議な朝日が神社を照らしていた。
そうだったのか、この大岳神社は初日の出神社だったのかと。
感心しながら、更に下山する。
先日、
「登山詳細図・奥多摩東部」という新しい山の地図を購入した。
「山と高原地図」には掲載されていない(もしくは点線でしか掲載されていない)
ルートがいくつもあって、今日はこれを試そうと思う。
という訳で途中、「サルギ尾根」へ入って。
なんとなく、「上高岩山」の展望台に着いた。
ホントなんとなく着いた展望台だったが、これが大当たり。
360度近い眺望の展望台で、超素晴らしいのに誰もいない。
来年はここで初日の出を見た後、大岳山に登って初富士を見よう。
そうだそうしようと、カメラを取り出して素晴らしい眺望を撮影し始めたら。
どういう訳か、ズームも問題なく使えて。
すっかり、カメラの調子が戻っていた。
なんだったんだろう?
大岳山の呪いだったのか、ホント訳がわからない。
ここから「ロックガーデン」まで下る、謎のコースを試してみる事にしたのだが。
これがもう、とんでもない悪路で笑ってしまった。
随所に鎖と梯子が用意されていて、整備はされているのだが。
急勾配過ぎてホント、笑ってしまう。
いつか元気のいい夏の日に、この登りを試してみよう。
どうにかこうにかロックガーデに辿り着いて、
天狗岩を右手に御岳山へ戻ることにする。
元旦の早朝に何故か、ロックガーデンを歩いている。
不思議な感覚に浸りながら、凍った小川を写真に収めていると。
「おめでとうございます」と、声を掛けられた。
こちらも「おめでとうございます」と、挨拶したが。
見知らぬ人に、あけおめ挨拶するのって。
ホント、山ならではだと思う。
街でいきなり、
知らない人に「おめでとうございます」と声を掛けても。
頭のおかしい人だと思われて、無視されるだけだろう。
でもね、知らない人に。
「おめでとうございます」と挨拶するのって、悪くないぞ。
広めよう、知らない人におめでとうの挨拶ってかッ?
なんてんで更に進み続けると、ゴソゴソゴソゴソと大きな物音。
驚いて、山の斜面を見てみると。
私に遭遇してびっくりしたらしい子熊が、
斜面を駆け下りて行くのが見える。
恐ろしい、冬眠していないじゃないか。
子熊で良かった、親熊じゃあひとたまりもないぞ。
正月から顔面血だらけで、病院送りだ。
しかし、御岳山のこんな近くに熊がいるなんて。
油断大敵、熊注意。
注意一秒、怪我一生ってかッ?
うーんやれやれ困った、
五反田から毎年初詣に訪れる美術の佐々木先生と。
その内縁の奥さんで、演出家の八代さん。
11時頃、御獄の商店街で待ち合わせしているんだけど。
まだ、9時前じゃないか。
この後、日の出山にも登って下りてで11時前の計算だったが。
さすがにもう、くったくた。
真っ暗闇の登山って、明るい登山の倍疲れるな。
しばらく平尾平展望台で休憩して、
日の出山に登ろうか悩んでみたが。
やっぱりもう、登る体力が残ってないみたいだから。
御岳の集落でも散策して、
時間をつぶそうとぶらぶらあてもなく歩く。
しかし皆さん早起きですね、
元旦の朝っぱらから御岳山に来るは来るはの大盛況。
おそらくきっと、
高尾山はもっと大変な事になってるんでしょう。
山が流行るのはいい事なのか、悪い事なのか。
まあ、山の人はマナーが大変よろしいから。
いい事なんでしょうね、海が流行るより。
などなどと、写真撮り撮り散策していると。
午前10時過ぎ、
佐々木先生から「ケーブル駅に到着」との電話です。
御獄神社の入口で待ち合わせて、ベンチに腰掛けて待つ事30分。
皆さんが大変苦労する、ケーブル駅から御獄神社までの急登り。
やっぱり高血圧先生は遅かった、
「遅いよ先生、時間掛かり過ぎ」と文句をひとつ。
私は概ねクリスチャンだから、お二人で参拝して来てもらって。
佐々木先生行きつけ、「蕎麦処・紅葉屋」さんへ向かう。
もうなんだか知らないけど、
お腹がぺこぺこだから思わずカレーライスを頼んでしまったら。
「ここは蕎麦が美味しいんだから、
蕎麦食べなきゃダメだよ」と注意され。
佐々木ご夫妻の頼んだ、
味噌田楽とざるそばとをビールのあてにして。
ちっちゃいその、新年会です。
ボンカレーの味にそっくりなカレーライスを平らげて、
すっかり満腹大満足。
佐々木ご夫妻とは、ケーブル駅前でお別れして。
私は大塚山方面からとぼとぼ、下山です。
今日はひとつ、
大塚山の電波塔を左に折れる。
「鉄五郎新道」というのコースを試してみようと、思います。
これも「登山詳細図・奥多摩東部」で発見したコースですが、
これまた大変な急斜面でした。
御前山から奥多摩湖へと続く急斜面とか、
本仁田山の恐ろしい急斜面とか。
それに匹敵する程の急斜面を何度も滑りながら、
格闘する事約90分。
想像以上に時間も掛かったこのコース、2度とないなと心に決めましたが。
ふと、途中で挨拶を交わしたおじさんを思い出す。
あの人は下から全部登って来たのだろうか、凄いな。
結構、涼しい顔して登ってたけど。
そうだ、これを登らなきゃ。
あのおじさんに、負けた事になるじゃないか。
機会があればもう一度、ここを登りきってやると静かに誓い直して。
青梅線の古里駅に到着したのが、午後2時過ぎ。
御獄駅へ午前4時に到着して、早10時間余り。
長い長い、私の初日の出の旅が終わりました。
正月早々、身体の節々が筋肉痛って。
ホント、なんて爽快なんでしょう。
朝から酒飲んで、ゴロゴロする不健康な人生よサラバです。
これに懲りず、毎年の習わしにしますです。
あー、疲れた。
イワモケ
2011-12-01
石堂先生
横浜にあった映画の専門学校に通っていた2年目、
私は演出ゼミではなくシナリオゼミへと進みました。
しかし、シナリオゼミに講義にやって来る先生方はポンコツばかりで。
ほとんど、興味のある講義が無くて。
毎日、横浜とは逆方向の東京方面へ映画を観に行ったものですが。
唯一、例外的に全講義に出席したのが。
本日、お亡くなりになられたと発表があった石堂淑朗先生の講義でした。
高校生時代、「太陽の墓場」や「無常」なんぞを観て感化されていたので。
もう、目をギンギンに輝かせて講義を聞いたものです。
講義で何を話されたか、今ではさっぱり覚えがありませんが。
安部公房、この方の悪口をずっと話されていた様に記憶しております。
東大文学部ドイツ文学科卒の石堂先生、
卒論のテーマは「カフカ」だったそうで。
詳しいが故に、
安部公房はカフカのパクりで許せないというのが持論でした。
あれから30年余り、
すっかり石堂先生のことなんぞ忘れて生活しておりましたが。
今日その訃報を聞き、
改めて石堂先生が広島出身だったと知って驚きました。
当時から知らなかったのか、忘れていたのか。
「石堂先生、広島県人だったのかあ」と、ひとりつぶやいてしまいました。
ただの偶然か、運命なのか。
縁もゆかりもない広島を、
毎年少なくとも2度は訪れるという生活も早15年。
何を隠そう、石堂先生。
私が初めて会った広島県人だった、という事実に愕然としたのでした。
その後、神足裕司さんと出会い。
広島サンモールという、妙なクライアントと出会い。
数々の広島県人と会ってまいりましたが、
その発端が石堂先生だったというのは。
本当に、感慨深いです。
石堂先生、ご冥福を祈ります。
映画「無常」は、サイコーであります。
イワモケ
私は演出ゼミではなくシナリオゼミへと進みました。
しかし、シナリオゼミに講義にやって来る先生方はポンコツばかりで。
ほとんど、興味のある講義が無くて。
毎日、横浜とは逆方向の東京方面へ映画を観に行ったものですが。
唯一、例外的に全講義に出席したのが。
本日、お亡くなりになられたと発表があった石堂淑朗先生の講義でした。
高校生時代、「太陽の墓場」や「無常」なんぞを観て感化されていたので。
もう、目をギンギンに輝かせて講義を聞いたものです。
講義で何を話されたか、今ではさっぱり覚えがありませんが。
安部公房、この方の悪口をずっと話されていた様に記憶しております。
東大文学部ドイツ文学科卒の石堂先生、
卒論のテーマは「カフカ」だったそうで。
詳しいが故に、
安部公房はカフカのパクりで許せないというのが持論でした。
あれから30年余り、
すっかり石堂先生のことなんぞ忘れて生活しておりましたが。
今日その訃報を聞き、
改めて石堂先生が広島出身だったと知って驚きました。
当時から知らなかったのか、忘れていたのか。
「石堂先生、広島県人だったのかあ」と、ひとりつぶやいてしまいました。
ただの偶然か、運命なのか。
縁もゆかりもない広島を、
毎年少なくとも2度は訪れるという生活も早15年。
何を隠そう、石堂先生。
私が初めて会った広島県人だった、という事実に愕然としたのでした。
その後、神足裕司さんと出会い。
広島サンモールという、妙なクライアントと出会い。
数々の広島県人と会ってまいりましたが、
その発端が石堂先生だったというのは。
本当に、感慨深いです。
石堂先生、ご冥福を祈ります。
映画「無常」は、サイコーであります。
イワモケ
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