もう2度と、
観るチャンスはないと思われますが。
カナダ人(ケベック州・フランス語圏)監督、
クロード・ガニオンさんが作った日本人映画です。
わたし。
以前はこのビデオを所有していたのですが、
観過ぎてテープがぶち切れました。
本編画像はどこにも存在しませんので、
残念ながら画像なしです。
舞台は京都、
零細アパレルに勤める23歳のケイコさん。
社内の同僚に告られて、デートとかしてみますが。
なんだか違和感があり、お付き合いをお断りします。
かと言って、他に付き合う男性はいません。
銭湯帰りに、
KENという喫茶店でひとりカレーライスを食べる。
そんな、虚しくて悶々とした毎夜です。
ある夜。
KENで見かけたハンサムなカメラマンに一目惚れしたケイコさん。
また遭いたい、
その一心でKENに通い続けたある日の夜。
銭湯帰りのケイコさん、
KENに入って行くハンサム・カメラマンを目撃。
あわてて自宅アパートに戻り、
髪をセットして、
お化粧もバッチリキメていざ出陣です。
普段通りの様子でKENに入って、
カレーライスを注文します。
ハンサム・カメラマンに、
ラブビーム光線を送り続けるケイコさん。
ハンサム・カメラマンもラブビーム光線に気づき、
一戦交えます。
しかしこのハンサム・カメラマン、
既婚者でした。
その後もずるずると、肉体関係だけが続きます。
デートもせず、
ケイコさんのアパートで。
事を済ませたら色々と理由をつけて帰るという、
とんでもない野郎です。
さすがのケイコさんも疲れ果てて、
結局お別れします。
その後ケイコさんは、
同僚のレズビアンに身体をまさぐられ。
そちら方面に目覚めて、彼女と同居します。
まさぐられた相手の彼女、
趣味は写生です。
彼女から一緒に写生をしようと誘われて、
休日は朝から写生に出かけるふたりでした。
そんなこんなの毎日、
いつまでもふらふらしていないで結婚しろと。
親に強く薦められた、お見合い。
結局ケイコさん、
お見合い相手と結婚して名古屋に嫁ぎます。
という。
なんだか、いたって普通な話を淡々と。
そして実に丁寧に、撮っています。
日本人より日本人的な日本人映画です。
ここまでリアルでおかしな日本人映画は、
他には存在しないでしょう。
ああ、また観たい。
昔は12チャンネルの深夜とかで、
やってくれたんですけど。
観たい、実に観たい。
おそらくわたし、
これを誰よりも多く観ていると思うのですが。
それでもまだ観たいです。
ああ、観たい。
イワモケ
[追筆]
クロード・ガニオンさんの新作「KAMATAKI」が、
3年遅れで先週から公開されています。
これも日本人映画ですから、
おそらくまた不思議な映画なのでしょう。
観に行ってみます。
昔々。
わたしモントリオールで監督と日本人奥様ユリさんとに、
お会いした事があるのです。
だから「さん」付けです。
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