2008-02-25

Keiko

もう2度と、
観るチャンスはないと思われますが。
カナダ人(ケベック州・フランス語圏)監督、
クロード・ガニオンさんが作った日本人映画です。

わたし。
以前はこのビデオを所有していたのですが、
観過ぎてテープがぶち切れました。
本編画像はどこにも存在しませんので、
残念ながら画像なしです。

舞台は京都、
零細アパレルに勤める23歳のケイコさん。
社内の同僚に告られて、デートとかしてみますが。
なんだか違和感があり、お付き合いをお断りします。
かと言って、他に付き合う男性はいません。
銭湯帰りに、
KENという喫茶店でひとりカレーライスを食べる。
そんな、虚しくて悶々とした毎夜です。
ある夜。
KENで見かけたハンサムなカメラマンに一目惚れしたケイコさん。
また遭いたい、
その一心でKENに通い続けたある日の夜。
銭湯帰りのケイコさん、
KENに入って行くハンサム・カメラマンを目撃。
あわてて自宅アパートに戻り、
髪をセットして、
お化粧もバッチリキメていざ出陣です。
普段通りの様子でKENに入って、
カレーライスを注文します。
ハンサム・カメラマンに、
ラブビーム光線を送り続けるケイコさん。
ハンサム・カメラマンもラブビーム光線に気づき、
一戦交えます。
しかしこのハンサム・カメラマン、
既婚者でした。
その後もずるずると、肉体関係だけが続きます。
デートもせず、
ケイコさんのアパートで。
事を済ませたら色々と理由をつけて帰るという、
とんでもない野郎です。
さすがのケイコさんも疲れ果てて、
結局お別れします。
その後ケイコさんは、
同僚のレズビアンに身体をまさぐられ。
そちら方面に目覚めて、彼女と同居します。
まさぐられた相手の彼女、
趣味は写生です。
彼女から一緒に写生をしようと誘われて、
休日は朝から写生に出かけるふたりでした。
そんなこんなの毎日、
いつまでもふらふらしていないで結婚しろと。
親に強く薦められた、お見合い。
結局ケイコさん、
お見合い相手と結婚して名古屋に嫁ぎます。

という。
なんだか、いたって普通な話を淡々と。
そして実に丁寧に、撮っています。
日本人より日本人的な日本人映画です。
ここまでリアルでおかしな日本人映画は、
他には存在しないでしょう。

ああ、また観たい。
昔は12チャンネルの深夜とかで、
やってくれたんですけど。
観たい、実に観たい。
おそらくわたし、
これを誰よりも多く観ていると思うのですが。
それでもまだ観たいです。
ああ、観たい。

イワモケ

[追筆]
クロード・ガニオンさんの新作「KAMATAKI」が、
3年遅れで先週から公開されています。
これも日本人映画ですから、
おそらくまた不思議な映画なのでしょう。
観に行ってみます。

昔々。
わたしモントリオールで監督と日本人奥様ユリさんとに、
お会いした事があるのです。
だから「さん」付けです。

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