2007-12-26

ラブラブトンマ計画

美術の佐々木記貴、照明の斉藤勝範、キャスティングの百武恵美子。
イワモケ組の常連スタッフですが、事の始まりはすべてこのドラマでした。
広島の仕事、12年前からですが。
いまだに続いています。
こんなに長く続くとは、夢にも思っていませんでした。
サンモールという広島紙屋町にあるファションビルが、
クライアントです。
このサンモールが、
フジテレビの「月9」後に5分枠を1年分。
1社提供で買ったのでした。
それで、なにをしたものか?と相談され。
「ラブラブトンマ計画」という、
地方ドラマをやる事になったのです。
テレビで流せるものなら、
なにをやってもいいという事でしたので。
(と。わたしが勝手に思い込んでいたかも知れませんが)
ドラマツルギーというものを破壊してやろうと思いました。
通常、脚本というものは。
ある程度「ハコび」を決めてから執筆しますが、
この時の脚本は何も決めずに書き出し。
そのまま面白い方へ面白い方へと、勢いだけで書いてみました。
この方法は漫画家時代によくやっていた方法で、まずひとコマだけ。
いきなり本描きをして、
その絵をじっと見つめた後にまたひとコマ本描きをする。
そんな調子でどんどんコマをうめてゆくと、
実にへんちくりんな漫画が出来上がるのです。
この「ラブトン」脚本も、実にへんちくりんでした。
しかしです。
ドラマと言っても地方局番組です、
とにかく信じられないくらい制作費がない。
今考えると、よくもまあ。
あんな予算で作ったものだと感心します。
もう時効だから白状しますが、
ロケ先で電気を泥棒しまくりました。
店舗脇にあるコンセントにドラムを差し込み、
延々と現場まで伸ばして撮影していました。
近くに電源がない時は、
公園トイレから直結して電気を盗みました。
本当に悪いことばかりして、
どうもすみませんでした。

イワモケ

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