2011-05-04

山モケ復活

行楽猿女優である小林麻子さんの依頼を受けまして、
山モケを復活することになりました。
がっつり達成感のある山を登りたいと、
小林麻子さんはリクエストして来ましたが、
実力も分からずいきなり危険な山へお連れする事は出来ません。
ですから今回は青梅丘陵ハイキングコースから、
雷電山(494㍍)を抜けて軍畑駅に出る、
とっても安全なコースを選んでみました。
行楽猿女優の小林麻子さん、
キャスティング&脚本の藤田夫妻(通称=百武夫妻)、
以前駒場で事務所をシェアしていたグレタケさん、
漫画家の友沢ミミヨさんとフランス生まれで手足の長い小6愛娘と、
わたしとを含めた7名です。

青梅駅前のコンビニで待ち合わせをしました。
買い物と小便などを済ませて交番脇にある、
青梅丘陵ハイキングコースの大看板地図を見上げながら皆さんに、
本日の行程を説明していますと何故か、
初老の警察官も一緒にわたしの説明に耳を傾けております。
わたしの説明が終わると初老の警察官、
途中からトイレがないとか、
休憩所がないとか、
大変だから気をつけてと忠告してきました。
そんなことは合点承知之助ですが、
我々が頼りない素人集団に見えたのでしょうか、
しきりに心配しています。
民事不介入の警察も青梅まで来ると随分とお節介です。

永山公園を抜けて青梅丘陵ハイキングコースに入りましたが、
今日はいつもより人が少ないように思われます。
1時間半程歩いて矢倉台の休憩所で弁当休憩にしました。
先客でいた元気の良い老人集団が集合写真を撮って、
皆で合唱を始めました。
小津安二郎の「早春」を思い出します。
若い頃から山登りを楽しんでいるのでしょうね、
70、80になっても山は逃げません。
タダで健康になるんだもん、
こんないい趣味はありませんよ。

さて、後片づけをして出発です。
ハイキングコースが終われば山道に入り、
アップダウンが始まります。
高尾山が599㍍で、
雷電山はそれよかちょっと低いワケですが、
青梅駅から軍畑駅まで5駅を横断しますから、
高さはなくとも横に長いコースということになります。
山道に入って補助ロープの張られた勾配のキツイ坂を下りますと、
出発時は元気のなかった手足の長い小6娘が、
別人の様に元気になっております。
足元は小学生たちの間で流行っているらしい、
アキレスシューズの「俊足」です。
他の大人たちも山歩きに慣れてきて、
思った以上に快調なペースです。
三方山(454㍍)、
辛垣城趾跡を抜けて、
雷電山の山頂に到着しました。集合写真を撮って下山開始です。
手足の長い小6娘はどんどん元気になって、
スキップをしながら下山しております。
マイナスイオンパワーですね、
山はなんだか人を元気にしてくれます。
榎峠に出て、軍畑駅に到着したのは出発から4時間と30分後でした。
軍畑駅は高水三山帰りの登山客たちで混雑しておりまして、
上り電車はすし詰め状態です。
我々は逆にひと駅下って、
澤乃井ガーデンへ立ち寄ることにしました。

いきなり日本酒の試飲を始めるメンバーたち。
ぐい呑み片手に多摩川に架かる楓橋を渡り、
手足の長い小6娘が寒山寺の鐘をひとつ鳴らしますと、
南無ーっと黙祷です。
澤乃井ガーデンは大変混雑していまして、
食券を買うのもひと苦労です。
なんとか7人が座れる席を確保して、
モツ煮やら豆腐やら田楽やら焼きおにぎりやら、
澤乃井の地ビールを頂きながら舌鼓です。
小林麻子さんは、
やっぱりもっとがっつりした山に登りたいと仰有る。
手足の長い小6娘も全然平気だから登りたいと言う。
それでは山モケを月1開催として、
徐々に難度を上げてゆきましょう。
ということで6月にまた、
山モケをやることにしました。
山モケで川苔山まで行ければいいけど、
きっとその頃は7人いたメンバーも、
3人くらいになっているんでしょうね。

ほろ酔いでもって、
すし詰めの青梅線に乗り込みましたら、
勝手に車掌もどき小僧だの、
ずっと同じフレーズを歌い続けるオヤジだの、
大変妙な雰囲気の先頭車両です。
青梅駅までずっと笑いを押し殺して、
中央線直通列車に乗り込んで大笑い。
ふた駅でわたしは降りまして、
それでは皆さん、
また来月山で会いましょう。

イワモケ

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