2008-01-24
秋刀魚の味
1962年に公開された、小津安二郎の遺作です。
わたしは小津映画の中で、これが1番好きです。
東野英治郎が劇中。
「魚ヘンに豊と書いて鱧(ハモ)と読む」と、
言いながら鱧を食べるシーンがあります。
わたしはこのシーンで、鱧という食べ物を知りました。
初見当時高校生だったわたしにとって鱧は、
超大人の食べ物です。
脚本は「晩春」から13作連続の小津安二郎と野田高悟、
ゴールデンコンビです。
小津映画は「秋刀魚の味」で、
またひとつのピークを迎えたように思います。
悟りの境地とでも言いましょうか。
ゆったりとしていて、
それでいてすこぶるテンポの良い映画。
真似をしようと思っても、
なかなか出来るものではありません。
ピークで死んでゆける映画監督、
数少ないひとりだと思います。
イワモケ
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