この映画を撮り終えた直後。
ピエル・パオロ・パゾリーニはローマ郊外のオスティア海岸で、
轢死体(車にひかれて死ぬ)で発見されました。

当時の新聞には。
この映画に出演していたエキストラ少年に、
パゾリーニが男色行為を強要して殺されたと、
書かれていたように記憶しておりましたが。
犯人として逮捕された男性(当時・少年)が2005年になって、
真犯人は別の3人組で。
家族に危害を加えると脅されたので罪をかぶった、
もう両親も死んだので話せる。
などと、告白をしているそうです。

最後の最後まで、
スキャンダラスと言いましょうか。
謎の多い監督です。
この映画がパゾリーニの遺作となったワケですが、
仕上げ前に殺されてしまいましたので。
編集およびダビングには立ち会わずして、
完成した無念の映画です。

原作は、マルキ・ド・サドの「ソドム百二十日あるいは淫蕩学校」です。

1975年当時、
わたしは14歳でした。
さすがに中学生でコレを観るワケもなく、
高校生の時に名画座で観ました。
全編、
全裸のオンパレード。
オシッコは飲むは、
ウンコは食べるはで。
画面はボカシだらけでしたからもう、
なにがなんだかさっぱりです。

今回無修正版DVDを手に入れて、観直しましたが。
よくもまあ。
ここまでの変態大運動会映画を作れたものだと、感心致します。

この映画の超強烈な印象により、
パゾリーニを際物映画を作る人と誤解されている方も多いと思いますが。
「デカメロン」「カンタベリー物語」「アラビアンナイト」と続く、
いわゆる「生の三部作」。
特に「デカメロン」は絶品であります。
是非1度、お試しくださいませ。

写真は、「デカメロン」出演時のパゾリーニ自身であります。
イワモケ