「行楽猿(こうらくざる)」という、
奇妙な映画を公開させて頂いた劇場ですが。
そこで行った前夜祭。
「猿まつり」と銘打って、
入場料を頂いて開いたイベントです。
その夜。
スペシャルゲストとして、
自分の両親を招きました。
なぜそのような愚行に及んだのか、
思い出そうとしても思い出せないのですが。
自分で配給もやっていたので、
追いつめられていたのでしょうね。
父親が爆裂系なので、
妙にウケましたけど。
母親の方は健在ですが。
父親は3年前の5月に、
この世を去りました。
脳卒中を繰り返すこと3回、
最後は完全に寝たきり状態でした。
通夜、葬式と。
無事に進み、
棺のフタを閉めようとした時です。
父親の妹、
わたしから言うと叔母ですが。
彼女は号泣しながら、
「お願いだから目を閉じてッ!」と。
少し開いたままだった左目に、
セロテープを貼って強引に閉じさせたのです。
それを見ていた親類一同(女たちのみ)も、
「もう未練はないよッ!」
「もうイイんだよッ!」などと、
叫びながら号泣する始末です。
そんな、
騒然とした中で棺のフタは閉められました。
映画宣伝等で。
「テアトル新宿」という名前を聞く度に、
セロテープ事件を思い出します。
イワモケ
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