2008-02-20

テアトル新宿

「行楽猿(こうらくざる)」という、
奇妙な映画を公開させて頂いた劇場ですが。

そこで行った前夜祭。
「猿まつり」と銘打って、
入場料を頂いて開いたイベントです。

その夜。
スペシャルゲストとして、
自分の両親を招きました。
なぜそのような愚行に及んだのか、
思い出そうとしても思い出せないのですが。
自分で配給もやっていたので、
追いつめられていたのでしょうね。
父親が爆裂系なので、
妙にウケましたけど。

母親の方は健在ですが。
父親は3年前の5月に、
この世を去りました。
脳卒中を繰り返すこと3回、
最後は完全に寝たきり状態でした。

通夜、葬式と。
無事に進み、
棺のフタを閉めようとした時です。
父親の妹、
わたしから言うと叔母ですが。
彼女は号泣しながら、
「お願いだから目を閉じてッ!」と。
少し開いたままだった左目に、
セロテープを貼って強引に閉じさせたのです。
それを見ていた親類一同(女たちのみ)も、
「もう未練はないよッ!」
「もうイイんだよッ!」などと、
叫びながら号泣する始末です。
そんな、
騒然とした中で棺のフタは閉められました。

映画宣伝等で。
「テアトル新宿」という名前を聞く度に、
セロテープ事件を思い出します。

イワモケ

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