うちの同居人(女)は、
わたしと出会うまでその他大勢が観るハリウッド映画と、
その他大勢が観る日本映画しか、
観たことがなかったらしいです。
ですから、出会った頃。
映画とかの趣味が、まったく噛み合わなかったんです。
山口県にある周防大島という島に1年、
彼女と出会っていきなり一緒に住んだのですが。
この島で映るテレビといえば、NHKと民放連合。
つまりひとつのチャンネルに民放各局の人気番組が、
ごちゃ混ぜ状態のふたつのチャンネルしかない状態でした。
なので、
スカパーのアンテナを取り付けて。
日本映画専門チャンネルや、
フィルム・イマジカなどを視聴していました。
巳喜男だの雄三だの保造だのと、
同居人にとっては観たことも聞いたこともない監督たちの作品ばかりです。
当初は投げっぱなしの(オチのない)終わり方に、不満をのべておりましたが。
次第にその、独特な世界にのめり込み。
今では、かなりの独特映画通です。
ずっとわたしは。
映画的趣味というものに、
ある疑念を抱いて生きてまいりました。
その他大勢が観る映画を、
本当に好きで観ている人って、
観客動員数の半分もいないんじゃないでしょうか。
他になにを観ればいいのかわらないから、
仕方なく観てるんじゃないのかしら。
などと、
その他大勢の同居人を観察研究して。
安心したりしている、次第です。
イワモケ
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